あなたは今、何色の洋服を着ていますか?
多くの方が、出かける前にクローゼットを見渡してその日に着ていく一着を決めているのだろと思いますが、ある日は真っ白なシャツを選んだり、また別の日は青いシャツだったり、白いTシャツに黄色のカーディガンを羽織ったり… その時によって“着たい”と思う洋服は異なると思います。
実は「今日は何色の洋服を着て出かけようかな?」と考えることには意味があるようです。 例えそれが無意識であっても、あなたが惹かれる色には意味があり、その時の自分の心情が現れていると言うのです。
例えば「赤色」に惹かれる時は、エネルギッシュでやる気に満ちている状態です。朝日や炎をイメージさせる赤は生命力の強さを意味し、積極的に動きたい時やモチベーションをあげたい時には有効的な色。また、意欲や気力が湧かない時、元気を取り戻したい時にも効果を発揮してくれるそうです。
青、緑、黄色、ピンク、オレンジ、白… 全ての色には意味があります。そして、それぞれの色が持つ意味を知った上でその色を取り入れれば、今よりも気分良く毎日が過ごせるようになると思いませんか?
明るい色を身にまとうのには慣れていなくてちょっと恥ずかしい…という方におすすめしたいのは、ラッキーカラースポットやカラーフード。
沖縄のラッキーカラースポットやカラーフードについて、琉球カラーセラピーを考案した藤田ゆき先生にお話を伺ってきましたので、ファミマガを読んでくださっている方たちにも共有させていただきますね。
色のパワーで治癒力を高めるカラーセラピーとは?
カラーの世界に入る前は看護師をしていたという藤田先生は、長い間病院に勤めていて気付いたことがあったそうです。「病は気から」という言葉がありますが、入退院を繰り返す患者さんは物事を悲観的に受け止めてしまったり、自分を責めてしまったり、自分の殻に閉じこもってしまったり…思考パターンがマイナスになりがちな人が多かったそうです。
そして「薬で病気を治すのには限界がある」と感じた藤田先生は、心のケアに役立つアロマセラピーやカラーセラピーに段々と興味を持ち始めたのだと言います。
私たちは本来、生まれながらにして自己治癒力(自分の力で治そうとする力)を持っており、カラーやアロマを生活に取り入れることで、さらに治癒力が高まることもあるのだそう。疲れている方や何となくやる気が出ないという方は、気分にあったカラーでやる気や癒しを取り入れてみませんか?
ここ沖縄には、バリエーションに富んだカラースポットやカラーフードがあるので、取り入れない手はありません。今回はカラーセラピーにおける3つの代表的な色とそれにあった沖縄カラーをご紹介しますね。
1.沖縄を代表する「青」は、冷静さを取り戻したい時の色
まずは沖縄の代表的な色、青!青は自己表現が苦手な方や、自分の感情が分からなくなっている時や冷静さを取り戻したい時におすすめの色。
広大な海のように、穏やかでおおらかな心を表し、鎮静効果もあると言われています。実際に青を見ると血圧や心拍数が下がるという作用もあるそうなので、感情が高ぶって自分を抑えたい時には、鮮やかな青色が美しいスポットへ出かけてみると良いかもしれません。
例えば、より強い青を感じられる沖縄のスポットとして、美ら海水族館や真栄田岬もオススメです。
2.「緑」は緊張をほぐしてくれるリラックスカラー
次はリラックス効果のある緑です。森や山、草原のイメージ色である緑は、自然と密接な関わりを持っており、緊張を緩和して心や身体の疲れを癒してくれる効果があります。
傾きかけた心のバランスを取り戻す作用があり、また、柔軟な人間関係を作りたい時にも効果的とされています。
ヒーリング効果のある色ですから、周りを気にしすぎて窮屈を感じている方や、緊張をしている時などに呼吸を楽にしてくれるでしょう。
フクギ並木や城跡、識名園を歩いていると、肩の力が抜けて身体も心も楽になるはずです。
遠くまで足を運ぶことが難しい時には、ゴーヤーや海ぶどうなどの沖縄を代表する緑フードを取り入れてみては?
「赤」はあなたに勇気を与えてくれる情熱の色
情熱の赤は、気力が沸かない時や勇気が必要な時、行動力や実行力が必要な時にパワーを与えてくれる色。太陽や血液、肉など「生命に直結する」色という認識が昔からされており、無意識に人を奮起させる作用があるそうです。
人間の本能的な情熱を目覚めさせる色なので、自信を取り戻したい時や自分をアピールしたい時など、エネルギーの補給をしたい時には赤を探してみましょう。
観光スポットとして大人気の首里城を訪れたり、赤瓦屋根の古民家宿に泊まってみるのも良いかもしれません。歴史ある沖縄のパワースポットでもあります、気づけばパワーをチャージできていることでしょう。
飲食店で食事をする際はぜひ沖縄の伝統的な赤いお箸を使ってみてくださいね。マイ箸として持参するのもいいかも。これは「うめーし」といって赤い部分は太陽、黄色は月を表現してるという説があるんですよ。
沖縄そば屋さんへ行った際には、そばに紅生姜をトッピングするのもお忘れなく。
その他にも黄色やオレンジ色(夕日やマンゴー、パイアップルなど)は好奇心旺盛に、そして前向きになりたい時に、リセットして何か新たに始めたい時には白(砂浜、貝殻・サンゴ、ぜんざいなど)、ロマンスや優しい愛情を求めている人はピンク(ドラゴンフルーツやハイビスカス)が良いそうです。
その時の悩みや心情に合わせて色を選ぶだけで、気分がリフレッシュできたり、なりたい自分になれたりできるなんて嬉しいですよね。沖縄は様々な色に溢れています。ぜひ探してみてください。
取材協力
琉球カラ―セラピスト藤田ゆき
[ブログ] http://ameblo.jp/lilyquartz/
フォトライター:Sachiko
HP:http://www.oishii-okinawa.com/