「目指すはドリフターズ、目標は紅白歌合戦!」
きいやま商店が贈る2016年初笑いインタビュー!!
楽しいライブパフォーマンスが魅力の石垣発兄弟・いとこユニット「きいやま商店」。白シャツに黒の短パン・ネクタイ・帽子、そして足元は島ぞうり。沖縄のライブシーンではすっかりおなじみのスタイルですが、去年はテレビや舞台、さらにマンガの主人公として見かけるなど、大活躍の1年でした。いつも仲が良く賑やかな3人に、2015年の振り返りや今年の目標など、正月明けならではのホットなお話を伺いました!週刊ファミマガだけに教えてくれた爆笑エピソード満載の暴露合戦で初笑いをお届けします!
─明けましておめでとうございます。2016年のお正月はどう過ごされましたか。また、子どもの頃、石垣ではどのようなお正月を過ごしていたのか聞かせてください。
だいちゃん:大晦日も元旦も仕事だったけど、終わってからヤームトゥ(本家)。
リョーサ:31日と1日は忙しくないとダメだよな。石垣のお正月は本島とあんまり変わらないかな。紅白観て…
マスト:中味汁食べて…
だいちゃん:あとは、富崎観音堂に初詣に行って…みたいな感じだよね。
リョーサ:お年玉をもらいに親戚の家を回る!
だいちゃん:僕、誕生日が1月3日なんですよ。当時は三が日はお店が閉まっていたからケーキとか何もなかったですけど、みんなが揃ってお祝いしてくれて、うれしかったですね。
─活躍された2015年。きいやま的BIGニュースを振り返りで教えてください。
リョーサ:やっぱり『beポンキッキーズ』に出たことじゃないか?
だいちゃん:だね!以前から子どもたちがステージ前に陣取って観てくれていることがよくありましたが『beポンキッキーズ』の出演でさらに知ってもらった印象です。『beポンキッキーズ』のライブでは僕らのコスプレをしてくれている子たちもいて。
リョーサ:あと、第2回おきなわ新喜劇ツアー『空手フリムン一代』のゲスト出演!台本ではネタも用意してくれていたんですけど、失礼とは思いつつ「これ、やらんでいいですか?」って言っちゃって。
だいちゃん:「自分ら、ネタありますんで」って、ね(笑)。第1回の舞台を石垣で観ていて、「わぁ、面白い!出たいな」って思っていたんですよ。だから話が来た時はうれしかった。
リョーサ:だいちゃんだけセリフがあったんですけど、緊張し過ぎて、えづいちゃったんですよ。それを見て、舞台上でゴリさんが笑ってくれたのが印象的です。
マスト:あと、マンガ!!『ファミマガ』が出たのも去年だよね!?
だいちゃん:そうそう!自分たちがマンガになるって!これはもう感動ですよ!
マスト:発売当時、本土にいるファンの間では沖縄土産は『ファミマガ』だったみたいです。
だいちゃん:本土公演の後で、『ファミマガ』を片手に「ここにサインを!」と声をかけてくれるファンの方も結構いましたね。
─マンガでお気に入りのシーンはありますか。
リョーサ:前編と後編、どっちにもあるよな。コンテナから飛ぶシーンとか。
だいちゃん:あれ、本当だもんね。
リョーサ:この場面、本当に見てたのかも!って思うくらい、そのまんま表現されているんですよ。
マスト:うれしかったよね。まさか自分たちがマンガになるなんて…。
リョーサ:僕のお父さんってあんまり褒めないんですけど、マンガはめっちゃ感動しくれてましたね。お母さんも本当に喜んでくれて。なぁ、マスト。
マスト:嫁のお母さんが、「生まれて初めてマンガを読んだ」って、言って泣いてました。
─新年が始まりましたが、それぞれの良いところと直してほしいことなどがあれば教えてもらえますか。
Fromだいちゃん
Toマスト:マストは努力家でストイック!でも忘れ物多っ!マストは忘れっぽい!
衣装を忘れることもあって、慌てて買いに行くことも多い。ワンマンライブの始まる直前に衣装がないことに気付いたことがあって。ちょうど白黒チェックのズボンをはいていたから3人で白のところをマジックで黒に塗り潰したりして(笑)。でも、そんなマストは、努力家でストイック。細かいところまで気にして考えていますね。
Toリョーサ:リョーサは自由過ぎ!&集中力がすごい!
良いところでもあるんですけど、自由過ぎ。度が過ぎてイラッとすることもある(笑)。でもこの自由さがいいなと思うことも多いです。あと集中力はすごい!またこれも時々イラッとさせられるとこでもあるんですが、集中したら人の話を全然聞かない。(リョーサ:苦笑)
Fromマスト
Toだいちゃん:だいちゃんは超寂しがり屋。でも一歩引いて見守ってくれる存在。
1人で何かやることがあんまりないので、1人旅に出てほしい。超寂しがり屋ですね。いいところは、一歩引いて見守るところ。俺とニーニー(リョーサ)がケンカしていても、俺らを遠くから見ている。そして、的確なアドバイスをフッと言う。
Toリョーサ:ニーニーにはもっとしっかりしてほしい(笑)。
ストイックなところは“いいね”!ニーニー(リョーサ)が「大丈夫」って返事しても大抵大丈夫じゃない!きっとマブヤーをひんがしてる(魂を逃がした)と思う。ニーニーのマブヤーは家族みんなで10年くらい前から探してますからね(笑)。でもストイックに毎日ストレッチと筋トレをやっていて結構イイ身体しているんですよ、ホントに。
Fromリョーサ
Toだいちゃん:だいちゃんはビビリ!でもミスがない。
車の免許をとって最初に運転したときの話。信号が青になって坂道をゆっくり左折。ゆっくり過ぎて曲がりきる間に信号が赤に!!石垣初の渋滞!?ビビらなければ絶対できるはず!なのに、先に考えてばかりで、超慎重派。でも、そんなだいちゃんの良いところは、ミスがあまりないところ。待ち合わせしたら、5分前にはいますからね。遅刻も1回もない。
Toマスト:マストは“まとめる力”がすごい。
でも真面目な話をする時にピーをふる(おならをする)。真面目な話をしていると腸が活性化するんじゃないですか?絶対そうでしょ。(マスト:笑顔) 音楽のことでも、人が多い場でも、話しも人も、すぐに1つにまとめちゃうから、そこはすごい。
─仲の良さが感じられるエピソードが満載ですね。小さい頃からこの関係性は変わらないんでしょうか。
リョーサ:だいちゃんは結婚して変わった気がする。
マスト:昔のだいちゃんは誰よりも一歩前にいたけど、最近は引くようになった。
だいちゃん:大人になったんじゃないですかね。僕も変わったなと思います。
リョーサ:今ごろ?(笑)
マスト:だいぶですよ!ホントに!昔、うちの相方(マストのもう1つのバンド、ノーズウォーターズ(※1)のメンバー)が、だいちゃんと住んでいたんですけど、去年の秋、3人のそれぞれのバンドでツアーをした後の打ち上げで、酒の氷がなくなった時「だいちゃんが氷を用意している!!!!!」って、感動して泣いてましたからね。
だいちゃん:あははははは(大笑い)。まぁ、昔は「お前、行け!」みたいな人だったから。
マスト:そして、この話が1人旅に繋がってる。今のだいちゃんだったら、1人で旅に行ける気がするんですよ。それがまた、きいやまのパワーに繋がるはずって思うんですよね。
※1)きいやま商店のメンバー3人は、個々に活動しているユニット。大ちゃん率いる「BEE!BANG!BOO!」、リョーサ率いる「八重山モンキー」、マスト率いる「ノーズウォーターズ」
─それぞれのバンドメンバーとも一緒にツアーに回ったんですね。そんな3人の影響を受けたバンドはありますか。
だいちゃん:ユニコーン!
リョーサ:THE BOOMですね。
マスト: The Waltz。僕たちは、この3バンドで出来上がってますね。
だいちゃん:BEGINもね。
マスト:もちろんですよ!
リョーサ:きいやま結成時はBEGINのカバーばっかりやってましたから。音楽でやっていけるんだ!って最初に教えてくれた島出身の大先輩です。
─曲作りも3人で考えているのですか。またライブではお客さんも一緒に踊っている振り付けは、どのようにできるのでしょうか。
リョーサ:基本、3人一緒ですね。面白い曲はすぐできるんですけど、ちょっと真面目な歌を作ろうとすると、誰もしゃべらなくなります。1人でも「これ、ちょっとなぁ…」って感じた時は、やっぱり違うんですよ。3人が「いいね」って言う時がある。それがいい。
だいちゃん:長く時間をかけても集中力がなくなるから、曲作りは時間を決めてやっています。
RBCiラジオ『きいやま商店SHOW』収録風景。仕事現場でも、いつも笑顔があふれる3人。
リョーサ:振り付けは、曲をライブで披露した時、何かパッとしないなって感じたりする時に入れてみるというパターンが多いです。演奏だけで盛り上がるならいいけど、お客さんが喜ぶなら振りを入れる。観ていて楽しい方を!盛り上がるためなら、振り重視でカラオケでも歌う!というのが自分たちの考え方ですね(笑)。振り付けは3人揃って、階段の踊り場なんかに並んで、曲を流しながら。
だいちゃん:「こんなのどんな?」って言いながら決めていく感じ。
マスト:誰でもすぐ一緒に真似ができてるような、難しくない振りばかりです。
─それぞれ今年の目標を書き初めにお願いします。
だいちゃん:去年、フェスに参加できた台湾が目標のひとつ。いろいろ大きなフェスに出たいですね。
リョーサ:世界のいろんなところに行きたいな。僕らの曲は方言だから、本土だと歌詞の意味はわかってないと思うけど、みんなノッてくれます。そこは海外でも一緒かなと。音楽に言葉の壁はないですからね。
マスト:僕は離島ですね。去年の夏、離島で観光客の皆さんを前にライブをいっぱいやりました。離島の夜って、遊ぶところが少ないこともあっていっぱい来てくれて。なので今年ももっと沖縄の離島でライブをして、多くの人に知ってもらえるきっかけを増やしていきたいですね。
リョーサ:離島ライブの後に本土でライブをすると、「竹富島で観ました」なんて声をかけてくれる人も増えてきて。とにかく、たくさんの方にライブを観てほしいです。
─最後に、ファンのみなさんにメッセージをお願いします。
マスト:個々の活動ももっと増やして、さらに全国にも活動を広げて、それできいやまのパワーを高めていこうと思っています。“爆発するきいやま”を見てほしいですね。
リョーサ:平日や、忙しい時にも、都合をつけてライブに足を運んでくれたりと、きいやまに全力を注いでくれる人たちが、きいやまを広めてくれているのを感じます。“ファンあっての、きいやま”なので感謝!そのひと言です。
きいやまの目標、紅白出場は2016年、間違いないでしょう!
だいちゃん:去年はテレビの仕事が多くて沖縄でのライブが少なかったんです。今年はもっともっと沖縄でライブしていきたいです。全国にもまだライブで訪ねていないところがありますし、とにかく沢山ライブができたらいいなと思っています。
【プロフィール】
きいやま商店
兄のリョーサ(左)と弟のマスト(右)、いとこのだいちゃん(中央)という兄弟&いとこで結成されたエンタメユニット。石垣島出身。ユニット名は、3人の祖母が石垣島で営んでいたお店から命名。愉快なコミックソングをはじめ、バラードからアッパーチューンまでバラエティに富んだ楽曲に、パワフルなステージパフォーマンス、爆笑トークが魅力で、子どもからお年寄りまで幅広い世代に支持されている。現在、BSフジ『beポンキッキーズ』(月曜~金曜・7:30~)、OTV『ミミアリメアリー』(土曜・10:25~)、RBCiラジオ『きいやま商店SHOW』(土曜・18:30~)、石垣サンサンラジオ『きいやま商店のカッパチ』(火曜・20:00~)などに出演中。