注目 2024.12.23

うちなーんちゅは必見‼ 本土とは違う!? 沖縄の生年祝い ~タンカーユーエーからカジマヤーまで~


沖縄には、家族や地域の絆を深める伝統的なお祝い文化が数多く残っています。

沖縄で育った人なら一度は聞いたこと、あるいは体験したことがあるであろう「タンカーユーエー」や「トゥシビー祝い」など、人生の節目を祝う独特の行事には、それぞれに込められた意味や習慣があります。

これらの行事は、家族や地域の絆を深め、先祖から受け継がれる文化を大切に守り続ける役割を果たしています。本記事では、沖縄のお祝い事の魅力や背景をご紹介します。


特色豊かな沖縄のお祝いごと

沖縄の伝統文化には、自然とのつながりや家族、地域の絆を大切にする心が根付いています。
その思いは、沖縄独自のお祝いごとにも表れています。お祝いごとは単に節目を祝うだけでなく、家族や地域が一緒に集まり、感謝や祈りを共有する特別な時間。

例えば、長寿や健康を願いながら、家族みんなで喜び合うお祝いごとや、子どもの成長を祝う行事では、家族だけでなく地域全体がその成長を見守り、未来を応援する姿が沖縄らしさを感じさせます。

今回は沖縄の代表的なお祝いごとをご紹介します!


画像:PIXTA写真素材

満1歳のお祝い「タンカーユーエー」

子どもの健やかな成長を願い、満1歳の誕生日を祝う「タンカーユーエー」。
ちなみに「タンカー=満1歳の誕生日」、「ユーエー=お祝い」を意味します。

タンカーユーエーでは、親族が集まり、子どもが無事に1歳を迎えられたことをお祝いします。
ここまでは一般的なお誕生日祝いと変わりないかもしれませんが、タンカーユーエーでは、墨と筆、本、お金、そろばん、鉛筆…などの品々を子どもの前に並べ、最初に手に取ったもので将来性を占う習わしがあります。
(沖縄県外でも、似たようなお祝いごとが存在する地域もあるそうです。)


写真提供:沖縄ワタベウェディング

もちろん占いなので、用意されるアイテムには様々な意味が込められています。
ラインナップは地域やご家庭、子どもの性別によって多少異なりますが、次のようなアイテムが一般的です。

赤飯:食べるものに困らない
墨と筆:役人になれる
本:頭が賢くなる/学者になる
お金:お金に困らない/お金持ちになる
そろばん・電卓:商売人/商売上手になる
ハサミ:お裁縫が上手になる/手先が器用になる 等


画像:PIXTA写真素材

近年では、赤飯の代わりにおにぎり・そろばんの代わりに電卓・墨と筆の代わりにペン…など、代用品が用意されたり、楽器やサッカーボールを追加したり…と、時代の移り変わりに合わせたアイテムで占うこともあるのだとか。

タンカーユーエーを行ったご家庭であれば、「小さい頃、私は何を選んだの?」「占いの通りになったかな?」と、昔話に花を咲かせるのも一興かもしれませんね。


写真提供:沖縄ワタベウェディング

厄払いの意味を持つ「生年祝い(トゥシビー)」

トゥシビーは沖縄特有の「生年祝い」で、自分の干支が12年周期で巡る年齢に行われます。
トゥシビーに該当する年齢は「13歳・25歳・37歳・49歳・61歳・73歳・85歳・97歳」で、若い年齢では厄払いとして、61歳以降は長寿を祝う意味合いが強くなります。

健康や長寿を祝うトゥシビーには、数え年の13歳を祝う十三祝い、61歳の還暦祝い、97歳のカジマヤーなどがあり、特に長寿のお祝いは盛大に行われます。

今回は、13歳を祝う「十三祝い」と、97歳の「カジマヤー」についてご紹介します。

生まれて初めてのトゥシビー「十三祝い」

数え年で13歳になると、男の子も女の子も最初の干支を迎えます。
そこで行われる生まれて初めてのトゥシビーが「十三祝い」です。
※数え年・・・生まれた年を1歳とし、以降、お正月(元旦)を迎える度に、1歳ずつ足していく数え方。


画像:PIXTA写真素材

元来、沖縄では「生まれ年=厄年」と考え、ヒヌカン(火の神様)やトートーメーに厄払い祈願する風習があります。厄払いをすることで、目に見えない存在への感謝と、我が子の守護と成長、健康を願います。男の子には自立や強さ・女の子には新たな門出の準備としての意味も込められています。

特に子どもが女の子の場合は、次のトゥシビーにあたる25歳には結婚して家を離れている可能性があるため、親族を招いての盛大な祝宴となります。
さらに近年では、着物など礼装を着ての記念撮影や、学校行事として行われることもあります。


画像:PIXTA写真素材

沖縄の「十三祝い」は、子どもの成長を願う親の深い愛情が形となった伝統的なお祝い行事。
13歳という節目に、将来の無事や繁栄を祈る祝いごとには、親から子どもへの「健やかに育ってほしい」という想いが込められています。

長寿を盛大に祝う「カジマヤー祝い」

「カジマヤーユーエー(カジマヤー祝い)」は、数え年97歳を迎えた方の長寿を祝う伝統的な行事。

沖縄では、97歳は十二支が8巡する特別な年とされています。
「風車(カジマヤー)」という言葉が示す通り、「97歳=童心に帰る(子どもに戻る)年齢」と考えられており、人生の節目を祝う意味があります。


写真提供:沖縄ワタベウェディング

長い人生を歩んできたことへの感謝と敬意を込めて、家族や地域が集まり、本人の健康と長寿を祝う行事となっています。カジマヤーユーエーの象徴ともいえる風車(カジマヤー)には、「軽やかに回る風車のように、童心を取り戻し楽しく過ごしてほしい」という願いが込められているのだとか。


画像:PIXTA写真素材

カジマヤーでは、家族が中心となって盛大な祝宴が行われます。風車は重要なシンボルとして、お祝いの主役である長寿者本人の手に持たれたり、会場の飾り付けとして用いられたりします。

一方、近年では、カジマヤーを祝う華やかなパレードが地域行事の一部として組み込まれることもあります。97歳を迎えたおじぃ、おばぁが飾り立てられたデコレーションカーに乗って地域内を巡るパレードは全国的にも有名ですよね。

このようなお祝い行事を通じて、地域全体の結びつきが強化されるとともに、沖縄の伝統を次世代に伝える場としての役割も果たしています。沖縄の人々にとって、家族の健康と長寿を祝うことは、先祖や伝統を大切にする文化の一環となっています。

ちなみに…
沖縄では97歳を迎えると、自治体からカジマヤーユーエーのお祝い金を貰えるのだとか。
※自治体や年度によって、お祝い金の金額や有無は異なるので注意。

実は沖縄だけ?「入学祝い・合格祝い」

ご紹介した「タンカーユーエー」や「十三祝い」、「カジマヤー」以外にも、節目節目でお祝いごとを催すことの多い沖縄。

生年に関わるお祝いごと以外にも、3月は卒業祝い、合格祝い、そして4月は入学祝い…などなど、本土と同様のシーズンイベントやお祝い行事も行われています。

しかし沖縄は、実はこれだけではないのです!
「小学校の入学祝い」や「高校の合格祝い」、「高校の卒業祝い」など、県外の方が「え!そんなお祝いも!?」と驚くようなお祝いごとも。




親戚や友人のみならず、職場の方、近所の方までたくさんの人がお祝いに駆けつけてくれます。
(お祝儀へのお返しの準備や、ご馳走の用意など、ちょっぴり大変な面も…。)

みんなで「子どもが元気に成長して入学することができた・卒業することができた・合格することができた」ことを心から喜べる点は、人と人との結束力が強く、”ゆいまーる”を大切にする沖縄ならではの文化なのかもしれませんね。
※ゆいまーる・・・人との関わりを大切にしたり、助け合いの精神のこと。 

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まとめ

沖縄のお祝いごとには、未来への希望や感謝を伝える深い意味が込められており、家族や地域が一体となって節目を喜び合う大切な機会となっています。

皆さんも沖縄のお祝いごとを通じて、その魅力を感じてみませんか?
日常の中でふと立ち止まり、沖縄ならではの温もりを再発見できるきっかけになるかもしれません。

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