2023.05.19

ぜんざい、ムーチー、のまんじゅう……沖縄のローカルお菓子・おやつ特集!【アレンジレシピもご紹介】


沖縄のローカルお菓子・おやつ特集!【アレンジレシピもご紹介】

Echo(エコー)
皆さん、はじめまして!
沖縄生まれのフードアーティスト・Echo(エコー)です♪

沖縄食材のスペシャリストとして、沖縄県産の食材を使ったレシピ開発などをしています。皆さんにももっと沖縄食材を身近に感じてくれたらいいな〜と思いながら日々奮闘中♪

さて、今回は沖縄らしい食べ物のお話を……
ということなので、沖縄で昔から長~く愛されてきた「ローカルお菓子・おやつ」を紹介させてもらいます!

沖縄お菓子の定番「ちんすこう」「ちんびん」のかんたんアレンジレシピもお伝えしますので、よかったらチャレンジしてみてくださいね◎

※商品の販売情報は2023年5月19日時点のものになります

おすすめ厳選!沖縄ローカルお菓子・おやつ7選

①ぜんざい

沖縄ファミマで絶賛販売中の「富士家ぜんざい」

沖縄県外の人たちには驚かれることも多いのが、沖縄の定番スイーツ・冷たいぜんざい♪
甘く煮た金時豆に削った氷をのせ、白玉粉で作ったお団子を添えるのがオーソドックスな「沖縄ぜんざい」です。

沖縄ファミマ
沖縄ファミマ
沖縄ぜんざいといえば「富士家ぜんざい」を思い出す方も多いはず!沖縄ファミマでは、富士家ぜんざいを絶賛販売中(※)です。
    
黒糖をほんのり効かせた“沖縄らしいぜんざい”で、今年は「ぜんざいの富士家オリジナル練乳(60円税込)」も数量限定販売しています!(詳しくはこちら)

※2023年5月16日(火)より、数量限定販売となります

②サーターアンダギー

2023年3月発売「上間天ぷら サーターアンダギー」

サーター=砂糖、アンダギー=揚げたものという意味で、小麦粉、卵、砂糖を合わせてつくるシンプルな揚げ菓子です。紅芋や黒糖など、沖縄ならではの食材を使ったものもおいしいですよ◎

沖縄ファミマ
沖縄ファミマ
沖縄ファミマでも、上間天ぷらのサーターアンダギーを販売。「おいしいサーターアンダギーがコンビニで手軽に楽しめる!」と好評をいただきました♪

③ムーチー

2022年12月、ムーチーの時期に発売した「3色ムーチー」

ムーチーとは、白糖や黒糖、紅芋などで味・色をつけたお餅をサンニン(月桃)の葉で包んだもの。お餅はほんのりと甘く、月桃のさわやかな香りがするのも特徴です◎

また、「ムーチー=寒い季節の伝統行事」でもあるんです!旧暦12月8日には家族でムーチーをお供えして、みんなで食べることで子どもの成長を願います。

沖縄ファミマ
沖縄ファミマ
沖縄ファミマでは、この行事に合わせて毎年ムーチーを販売しています!
沖縄ファミマのムーチーはデザートとして販売。サンニンの葉で包まれていないので、葉からお餅をはがす手間がなく気軽に食べられます◎

④タンナファクルー

黒糖、小麦粉、卵をつかったシンプルな焼き菓子・タンナファクルー。クッキーのように丸い形で食感はしっとり柔らかめ、そして黒糖のやさしい味わいが特徴です♪

明治時代に生まれた歴史あるお菓子で、名前は創業者の「玉那覇(タンナファ)」さん+その方のあだ名「色黒(クルー)」から、というユニークな背景も!

⑤薫餅(くんぺん)

薫餅(くんぺん)は琉球王朝に献上菓子として食され、現在でも沖縄県民に親しまれている伝統菓子。ゴマとピーナッツで作られた餡が、サクサクの生地に包まれています。

香ばしくてどこか懐かしい、素朴な味わいを楽しめます◎

⑥松風(まちかじ)

鮮やかなピンク色のせんべい菓子「松風(まちかじ)」。県外の方にはなかなか馴染みがないかと思いますが、沖縄では結納やトゥシビー(生年祝い)などのお祝いごとに欠かせない縁起ものです。

帯状のおせんべいをくるっと巻いた特徴的な形は、人の縁を結ぶ意味をこめた“結び切り”を現しているんですよ♪

⑦のまんじゅう

白いおまんじゅうに、大きく書かれた赤い“の”の字!こちらは首里の老舗「ぎぼまんじゅう」の名物・のまんじゅうです。

“の”は熨斗(のし)を意味していて、縁起物としてお祝いの場でよく配られています。ふかふかの生地はほんのり月桃の香り、そして中には粒あんがたっぷりと入っていています!

Echoの簡単アレンジレシピ①ちんすこう

ちんすこうといえば、沖縄ローカルお菓子、そしておみやげの大・大・大定番!
小麦粉、砂糖、ラードから作られる、ホロッと柔らかいクッキーのような焼き菓子です。

アレンジレシピ:ピーナッツバターでしっとりちんすこう

材料

  • ココナッツオイル…20g
  • きび糖…25g
  • ピーナッツバター…10g
  • 薄力粉…50g
Echo(エコー)
Echo(エコー)
ちんすこうに使うラードはココナッツオイルでも代用可能です。
また、ピーナッツバターを加えることで、しっとり香ばしいコクのあるちんすこうになります!

作り方

①ココナッツオイル、きび糖、ピーナッツバターをよく混ぜておく。

②薄力粉のボウルに入れてよくこねる。※最初は粉っぽいですが、こねてるうちにちゃんとまとまります。

③生地を1cmくらい(クッキーより少し厚め程度)の厚さに伸ばし、小指の形くらいに形成したり、お好みのクッキー型で抜いたりして、クッキングシートを敷いた鉄板の上に乗せる。

余った生地はコロコロ丸くして焼いても可愛いです◎

④160度に予熱したオーブンで約10~12分焼いて出来上がり♪ ※ご自宅のオーブンにより火力が違うと思いますので、焼き時間などは調整して下さい。

Echo(エコー)
Echo(エコー)
焼き上がりはホロホロと崩れやすいので、しばらく冷ましてから手に取ってみて下さいね。
お子さんと一緒に好きな型で焼いてみるのも楽しいですよ♪

Echoの簡単アレンジレシピ②ちんびん(ポーポー)

沖縄版のクレープともいわれる「ちんびん」は、黒糖の入った薄い生地をくるくると巻いた焼き菓子です。
一方、小麦粉で作った生地でアンダンスー(油みそ)をくるくる巻いたのは「ポーポー」と呼ばれます!小さい頃、おばあちゃんと一緒によく焼きました♪

沖縄では、旧暦5月4日が「ユッカヌヒー」という子どもの日。この日は、子どもの健やかな成長を願ってちんびんやポーポーを作り、お供えして家族で食べるのが風習といわれています。

基本のちんびんレシピ

材料

  • ちんびんミックス:1袋
  • 水:350~400ml
  • 油:適量(米油などお好みの油)

作り方

①ボウルにちんびんミックスとお水を入れてよく溶いておく。

②フライパンに油を敷き、ちんびん生地をお玉ですくって入れる。
※この時、お玉4/5くらいだと手のひらサイズの食べやすい大きさで焼けます

③小さい穴がポツポツ出てくるまで中火で焼く

こんな風に小さな穴がポツポツ出てきます

④生地全体に小さい穴がポツポツ出てきたらひっくり返す。

⑤両面が焼けたらお皿に取り出し、少し熱いうちにポツポツした面が表になるようにくるくる巻いて出来上がり♪ 少し熱いうちに巻くと、しっかり丸まってくれます◎

Echo(エコー)
Echo(エコー)
おばあちゃんは、生地のポツポツが出ると「ほら、じょうとうのやなかーぎーになってきたさぁ~」と言っていて、この「やなかーぎー(沖縄の方言で“ぶさいく”)」が可愛いなぁと思いながらお手伝いしたのをよく覚えています♪

アレンジレシピ:もちもちちんぴんボール

材料

  • ちんびんミックス:1袋
  • 水:350~400ml
  • 黒糖やナッツ類、レーズンなどお好きな具材

作り方

①ちんびん生地を作り(手順は基本レシピと同じ)、たこ焼き器の穴8分目まで生地を入れる。

②生地を入れた穴のうち半分に、入れたい具をランダムで入れる

③表面が乾いてきたら、具を入れていない生地を取り出して、具の入っている生地に被せる

④少しずつたこ焼き器の中でコロコロ転がして、しっかり焼けたら完成♪

Echo(エコー)
Echo(エコー)
串に刺したり、たくさんお皿に盛ってデコレーションするのもおすすめ!
黒糖入りのボールは、中からトロッと溶けだす黒糖がなんとも美味しいです。。。。

まとめ

Echo(エコー)
Echo(エコー)
今回ご紹介したお菓子は、スーパーやコンビニで手軽に買えるものもあれば、昔ながらの菓子店・地域の商店などでしか見かけないものも!

今回ご紹介したレシピも皆さんで楽しく作ってうさがみそーれー♪
沖縄ファミマ
沖縄ファミマ
古くから沖縄で愛されてきたローカルお菓子を、昔ながらの形で商品化したり、現代風にアレンジしてみたり……。

徐々に埋もれてしまっている沖縄菓子のよさを県民の皆さんに思い出していただくこと、そして何より「沖縄を元気にすること」が沖縄ファミマの使命だと思っています!

懐かしい、ときに新しい沖縄の“美味しい”を、これからも皆さんにお届けしますので、ぜひお楽しみに♪♪
Echo(エコー)

記事協力:Echo(エコー)

主に沖縄県産の食材を使ったレシピやメニュー開発を行うフードアーティスト。おばあちゃんから教わった伝統的なお料理や、沖縄独特のフルーツ・お野菜を使った新しい食べ方の考案が得意。休日には農家さんのお手伝いなどをするのが趣味♪

<食関連の主な資格>
沖縄食材スペシャリスト、ローフードアドバイザー、スーパーフードプランナー、AGEフードコーディネーター、食育インストラクター、調理師