どうもこんにちは。辛いもの大好きライターの三好です。前回2020年6月に新発売の「激辛ポテトチップス 島ネロ味」の記事より、激辛好きライターとお墨付きをいただいたらしく、今回はなんと10もの激辛商品をレビューするライターに選んでいただきました。光栄です。
というわけでなんと今回、沖縄ファミリーマートより激辛商品が10種類も同時発売します!その名も「激辛フェア」。沖縄限定開催です。
コンビニで出せるレベルを超えているという社内評判に加え、商品開発担当者による前代未聞の「苦手な人は買わないでください」発言(!)など、衝撃のフェア内容に迫ります!
激辛フェア開催のきっかけは「お客様に見抜かれた、辛党部隊の存在」
今回の激辛フェア企画担当・稲福直哉さん
今回、商品開発の企画・ディレクションを行ったのは、沖縄ファミリーマート商品本部 商品第2部 課長代理・稲福 直哉(いなふく なおや)さん。
インタビュー始まって早々に、衝撃発言が飛び出しました。
- 稲福さん
「実は僕、辛いものが苦手だったんですよね」
まさかの冒頭から衝撃発言。私は大の激辛好きですが、辛いものが苦手な人がこちらの世界にいらっしゃるのを目の当たりにしたことがなかったので、戸惑いました。が、恐る恐る聞きました。
- 三好
「“だった”ということは、今はお好きなんですよね?」
- 稲福さん
「はい、実はこの企画で好きになったんですよ」
まず辛いものが苦手な人が、激辛フェアをやろうと手を挙げた理由から聞くことにしました。聞くと実はこの企画、テレビの企画や激辛商品などが増え、激辛がトレンドになっていることが実施の大きな理由でした。そして今回の”ハイレベルな激辛商品”の実現に至ったのは、お客様の声だと稲福さんは言います。
- 稲福さん
「個人的にお客様のリアルな声を知るために、頻繁にエゴサーチなどを行っています。エゴサーチする中で特に気になったのが『沖縄ファミマは辛いものがうまい。開発担当者に辛党がいるのでは』といったコメントがいくつかあったことでした」
「本当なのでドキッとしました」と、稲福さん
沖縄ファミリーマート開発部には本当に辛党社員が数名いるそうで、お客様の的を得たコメントに驚いたと言います。
わたしも前回の記事で「世の中には、辛ければいいと思っている激辛商品が多い」と激辛商品への不満を綴りましたが、やはりそんな憤りを抱えた辛党は至るところにいるのだと確信。聞けば開発スタッフも「激辛って書いてるけど全然激辛じゃない」「辛いだけじゃなくて旨辛じゃないとダメなのに」という声を日常的に上げていたそうなのです。
- 稲福さん
「これこそ沖縄ファミリーマートがお客様に求められていることだと確信しました。そして辛党の開発スタッフも成し遂げたい想いがある。じゃあ広げてみようと」
辛いのが苦手なのに、すごい決断をされるんですね。
市場も見極めたうえで、沖縄ファミリーマートらしい尖った商品を開発する形でスタートした激辛フェア企画。ですが企画が進む上で、稲福さんにある変化が訪れました。
- 稲福さん
「嘘みたいな話ですが、この開発がきっかけで辛いものが食べられるようになったんです!むしろ今は好きです。これまでは辛党の人に対して“なんで辛いものをわざわざ選ぶんだろう”と思っていました。だけど今回開発された商品を試食して、辛さを超えるからこそ感じられる旨味を知りました。辛みがあるからこそ、その後から来る旨味を強く受け取る。そして“辛いんだけど、うまい!”が止まらなくなる無限ループ。これこそが旨辛なのだと!」
熱弁する稲福さん。もう辛いもの大好きじゃないですか。
「辛いけど、うまい」この永遠のループを知ってしまった稲福さん。そして社内の辛党チームが生み出した旨辛商品に感化されるばかりか、旨辛の追求にも身を焦がし「気づけば美味しいものができすぎてしまった」と、店頭に置ける商品が10も完成してしまったのです。
- 三好
「あ、本当は10商品も作る予定ではなかったんですね?」
- 稲福さん
「はい。本来商品開発というのはアイテムが多い中から絞っていくのが常なんです。ですが、当初の予定よりも良いものができすぎてしまい、“これもいい、あれもいい”という調子で10商品になってしまいました」
開発のこだわりは「真の辛党が本気を魅せる」こと
急激なスピードで辛党に進化した稲福さん。今や激辛フェアを通じて「苦手な人もそちらの世界にお連れしたい」と意気込んでいます。
- 三好
「今回、10商品も激辛が並ぶとのことですが、今回の見どころ・・と言いますか、注目ポイントはどんなところでしょうか?!」
- 稲福さん
「とにかく真の辛いもの好きメンバーが、ストッパーを外して作りたいものを作ったことが最大のポイントです!それぞれ辛さにレベルがあることも特徴なので、苦手な方はレベル1から試していただくといいかと思います。激辛好きの方にはレベルMAXの『激辛麻婆カレー』を食べていただきたい。激辛好きの方にご納得いただける辛さを実現したと思っています。ただし、辛いのが苦手な方は買わない方がいいです」
企画開発の責任者に「買わない方がいいです」と言わせる激辛麻婆カレー
パッケージにはわかりやすく唐辛子の本数で辛さレベルがわかるようになっています。色々試してみたくなりますね!
そして辛さについてはもはや個人差があるので、ぜひ食べてください!と言いたいところですが、百聞は一見に如かずということで、実際に試食会を開くことに。
試食(審査員?)には、前回も試食を手伝ってくれたおふたりに今回もご協力いただきました。
【沖縄ファミリーマート社員・下田さん(左)/東さん(右)】
おふたりは前回の「激辛ポテトチップス 島ネロ味」記事でも試食してくれており、どちらかというと東さんは辛いものが苦手、下田さんは普通くらいの印象でした。
今回もよろしくお願いします!
【レベル1】まあまあ辛い!
舌が麻痺しないように、レベル1からスタートします。
激辛レベル1の商品は、沖縄ファミリーマートいわく「まぁまぁ辛い!」レベル。(※個人差があります)まずは、レベル1の中でも特に、初心者におすすめだという「タイ風春雨サラダ(230円)」からいただくことに。
まずは下田さんが豪快に箸を割ります。
そして
勢いよく
食べます!!!!
「!」
- 下田さん
「いや、これでも結構辛いな」
レベル1ですが割と辛めな様子。ですがまだまだ余裕の表情です。
そして辛いものが苦手なはずの東さんも
まぁいける、という表情。おふたりとも共通して「美味しいけど、全然食べられる辛さだけど、レベル1にしては結構辛い」とのご意見でした。
三好は辛党が故、春雨は飲み物のごとくいただきましたので省略します。
わたしの感想も同じく、一般的に「辛さレベル1」と題して販売される商品としては辛めに設定されている印象。あくまで肌感覚ですが、コンビニで売られるこの辛さの商品にはレベル2と記載されていそうだなと思いました。(ただ激辛好きのわたしはもっと一味をかけたい)
【他レベル1商品】
手巻きプルコギ風おにぎり(145円)/島ネロカレーパン(140円)/チリチーズバーガー(250円)
【レベル2】かなり辛い!!
激辛レベル2の商品は、沖縄ファミリーマートいわく「かなり辛い!!」レベル。(※個人差があります)レベル2からは「ユッケジャンクッパ(398円)」をチョイスしました。
では下田さんから。
まずは麺を。ユッケジャンクッパには、ほうれん草やもやし、にんじん、ゼンマイなどたっぷりの野菜と春雨、お米が入っています。栄養もたっぷり取れそう。
旨味が利いたスープもグイッと飲み干します。
!!!!!!(おそらくゲホゲホするのを我慢している様子。)
とても辛いそうです。
水を飲んでいる下田さん。ちょっと涙目になってます。
そして東さんも、実食。
!!!!!!!!
前回と同じ表情です!ということは辛さレベルとしては、前回試食した激辛ポテトチップス島ネロ味と同じくらいということでしょうか。
ちなみに辛党が食べると
もはやどや顔で丸呑みする辛党女
ただの幸せでした。というかこのユッケジャンクッパ、野菜や牛肉の旨味がしっかりと利いていて、辛さと旨味が絶妙に調和されています。野菜がたっぷり入って、辛味パワーで身体もぽかぽかしてくるので、寒い日や眠気を覚ましたい日の朝ごはん(これはわたしだけかも)にぴったり。
この日お土産に持ち帰らせていただいたユッケジャンクッパ(同じ商品)を、わたしより辛党の夫に試食してもらいましたが、夫も「旨味が本格的」だと絶賛しておりました。「しっかり辛い中に、うまい」これがやはり、辛党にとって必須条件なのではないでしょうか。
【他レベル2商品】
ペンネアラビアータ(360円)/台湾風ラーメン(498円)
【レベル3】しびれる辛さ!!!
やってまいりました。ついにしびれる辛さ(※個人差があります)のレベル3!!ちなみにこちらの「大盛豚肉焼きそば(550円)」は、稲福さんを辛いもの好きの道へ引きずり込んだ張本人(商品)です。
では下田さん、お願いします!
いっちゃいますね!!
ずるずるっ!(豪快!)
- 下田さん
「これ、脳天にきますね」
舌がぴりぴりし、辛さが脳天を突き抜けるような大きな刺激が、首から上を襲ってくるのだそうです。なんかすごそう。
この商品をきっかけに辛いもの街道に足を踏み入れた稲福さんは、下田さんの辛そうな様子を見て、嬉しそうに語ります。
- 稲福さん
「ここにくーっとくる感じがいいんですよ!」
わかります。こういうの、嬉しいですよね。「昔は俺もそうだった」的な。
嬉しそうな稲福さんを見て、東さんも実食!
もはや東さんの表情に少し、怯えを感じます。
- 東さん
「いただきま~す」
- 東さん
「あっ、美味しいかも・・・」
!!!!!!!
- 東さん
「辛い!!!!!!!!!!!」
「後からすごいきます!!!辛い!!!」
どうやら目に来ているようです。
- 東さん
「・・・・・」
実はこの焼きそば、辛いもの好きライター三好も食べる前から薄々、格の違いを感じておりました。何故かというと、匂いが全然違うんです。吸い込んだだけでせき込みそうな、それなりにレベルが高い辛い食べ物独特の香りがするんです。
というわけで
つまり笑顔。
いざ!
実食!
!!
「めちゃうまい!」(やはりどや顔)
これ、すごい美味しいです。辛党が求めているのはこういう食べ物な気がする。しびれるような辛さがありながらも、複雑に絡み合うスパイシーさは食べるたびに色々な香りが広がり、何口も何口も確かめるように食べてしまうのです。
これは稲福さんが開花したのも納得。辛党への扉は、こういう個性的かつ妖艶(?)な魅力にこそ潜んでいるのかもしれません。(※個人差があります)
【他レベル3商品】
ポテト&タコスミート(380円)
【おまけ】
レベル3+MAX!!!!
最後に、今回の激辛フェア最大のラスボスといえる「激辛レベル3+MAX」の「麻婆カレー(498円)」を食べて締めくくりたいと思います。
「普通こんな辛さの食べ物、コンビニで出さないよ」と爆弾発言まで聴こえてきたこの商品。よくOKしてくれたなと稲福さんも言うほどの激辛カレーです。最後なのでここは分かりやすさを重視して、皆さんの食後のお顔だけを掲載させていただきました。
下田さん
東さん
気のせいでしょうか。皆さん泣いているように見えます。
ちなみに分かりづらいかもしれませんが、辛党の三好も少し涙目になっております。汗ばんできている感もあります。これは本当に辛いですし、一食をきっちり完食したら次の日のトイレは危険かもしれないです。だけど、本格的な麻婆のスパイシーさは相当こだわっていると思いました。
以下、その場で稲福さんに電話してもらい、開発担当者にこだわりを聞いてみました。
辛党担当者:崎間さん「カレーは数十種類のスパイスにハラペーニョを組み合わせて、尖った辛さを実現しました。辛いだけじゃなく、旨味、甘みしっかり感じられるようなバランス感を重視しています。麻婆豆腐は、豆板醤と麻辣醤(まーらーじゃん)を使い、“痺れ”を意識しました。カレーの旨味と辛味、甘みと麻婆豆腐の痺れの絶妙な配合には、辛党として譲れないものがありましたので」
辛さへのプライドとこだわりがひしひしと伝わるお話を聞くことができました。ありがとうございました。
最後に水を一気飲みして試食会は終了!いい飲みっぷりでした。
最後に、やはりどれだけ辛さレベルが高くなろうとも、そこにしっかりと潜む「旨味」がどの商品からも感じられるのは、辛党としては大きな喜びがありました。全辛党に嫉妬されるかもしれないと思うほど、本当に有意義な試食会でした。
省略しましたが、10商品すべて試食しました。どの商品からも、しっかり研究された旨辛さを感じることができ、真の辛党たちが本当にうまい激辛商品を求めて作られた商品であると実感できます。
ちなみにこのポスターも、稲福さんいわく「普段の沖縄ファミリーマートらしくないデザイン」とのこと。迫力満点のエンマ様は、上司をイメージしているそうです(※怖い方ではないそうですが、怒ったらこうなるんじゃないかという想像だそう)。
激辛への挑戦を煽るようなエンマ様の強面がいい感じですね。わたしもエンマ様の挑発的な眼差しに、思わず全制覇してやろうという気持ちになりました。
そんなこんなで、ぜひ皆様、沖縄ファミリーマート辛党社員の本気をご自身の舌で味わってくださいね!辛党ライターとして自信を持って美味しいと言い切りつつ、終わります。
激辛フェアの商品情報はコチラ
※各商品無くなり次第終了。
※辛さの感じ方には個人差があります。
※価格はすべて税込みです。
※撮影は新型コロナウイルス感染対策を行い実施しております。
取材・執筆:三好 優実