沖縄ファミマROOKIES【第二回】となる今回は、入社式・研修センターでの勉強を活かし、実際に現場を体験!入社式から1週間後の4月8日(月)から2日間、初めての売り場体験となる研修が実施されました。
今回研修場所となるのは、ファミリーマート「浦添高校前店」と「糸満阿波根店」。今回は「浦添高校前店」での研修を密着取材!こちらで研修を受けるのは以下の3人です。
- 野甫宇恭さん
のほ・うきょう 沖縄国際大学出身。留学経験をもち英会話堪能。
- 上地達貴さん
うえち・たつき 沖縄国際大学出身。
学P(2017)参加
- 瑞慶覧友也さん
ずけらん・ゆうや 沖縄大学出身。高校時代にファミマでアルバイト経験。学P(2016)参加
緊張の中、研修がスタート!
研修は10時スタート。ルーキーが揃い、全員が制服に着替えると、引き続き研修担当である金城さんよりご挨拶です。
金城さん
「今日は浦添高校の入学式です!去年のこの時期もかなり忙しい1日となったので、今日もかなり忙しい日となります!」
研修日が浦添高校入学式というタイミングに、研修生の皆さんはソワソワ・・。
(不安。。。)
金城さん
「今回の研修が現場初となる人も多いと思います!今日は特に忙しくなる日なので、『早くやらなきゃ』と慌ててしまうかもしれませんが、ゆっくりでいいので正確にやることを意識してください。名札にはトレーニング中と書かれていて、お客様は意外とそこを見てくれています。早くやることよりも今日は、あやふやなまま対応しないことを心がけてくださいね。」
今後、アルバイトの方に仕事を教えていく立場になる社員の皆さんには、とにかく『分からないことを分からないままにしない』ことを心がけて欲しいと金城さんは話します。
「レジで1人なら、手を挙げたり私の名前を呼んでください」とスタート時に前置きがあることで、ルーキーの皆さんも少しホッとした表情に。
そして金城さんより1日の流れと定時業務(この時間にこれをやる、という決まっている業務)が伝えられた後、まずは身だしなみチェックからスタート。
皆さん声を揃えながらお互いの身だしなみを確認します。頭髪やピアス、制服などを確認した後「笑顔良し!」と、全員が笑顔を揃える光景は微笑ましく、印象的でした。
次に発声練習。発声練習では、ファミリーマート経験者でもある瑞慶覧さんが先陣を切って発声を行いました。
「おはようございます!」「いらっしゃいませ!」
と、声を揃えて発声を行うことで、気持ちが引き締まります。ちなみに研修がスタートした午前10時が、ちょうど「いらっしゃいませ、おはようございます」から「いらっしゃいませ、こんにちは」に切り替わる時間帯なのだそう。
事前研修で学んだことを一通り振り返った後は、ファミリーマート入社時の恒例行事であるという「ストアツアー」がスタート。
『ここにこれがあるよ』というのを金城さんより説明を受けながら回ることで、お客様に質問された時にすぐに答えられるようになることを目的としたものです。
商品の配置だけでなく、駐車場内の空きスペースやゴミ捨て場所など、「何がどこにあってお客様にこれを聞かれたらこう答えるのが正解ですよ」ということを、ひとつひとつ丁寧に説明してくれます。
金城さん
「煙草の銘柄は、吸わない人はなかなか覚えられないと思うから、最初は番号を言ってもらいながら徐々に覚えていくといいよ。」
徐々にでいいよ、というスタンスを持ちながらもお客様と社員の中立の意見を話せる金城さん。とても分かりやすく聞きやすく、実施に落とし込みやすい研修内容となっていました。
ストアツアーも終わったところで、ここからは実際に接客をスタート。緊張の表情でレジに立ちます。
最初の挨拶で金城さんが話した『あやふやなまま接客しない』ということをルーキーの皆さんはしっかり意識している様子。分からないことはこまめに質問をし、疑問はすぐに解消する姿勢が見受けられました。
そうこうしているとお昼時となり、ピークの時間帯になると店内はお客様で溢れる事態に!
レジに行列ができてしまうほどの忙しさの中、ルーキーの皆さんは、焦る気持ちを抑えながらひとつひとつを正確にこなすよう気を付けていました。
ピーク時間を乗り越え、お昼休憩になったタイミングで、新入社員の皆さんがなぜファミリーマートに就職を決めたのかを聞いてみました。
ルーキーの皆さんがファミリーマートに就職を決めた理由
ピーク対応もなんのその、笑顔で取材に答える沖縄ファミマルーキーズ
ー皆さんがファミリーマートへの就職を決めた理由は何ですか?
瑞慶覧さん
「SV(スーパーバイザー)という働き方に興味を持ちました。僕は人と話すことが好きなので、人と人を繋げる仕事がしたいと思っていました。SVはいわゆる管理者のような役割なので、本社と店舗を繋げる役割を経験できるというところに惹かれました。」
野甫さん
「僕は経営コンサルができることに興味を持ちました。大学でも経営について学んでいたので、色々なFCオーナーと関わることができるこの仕事に魅力を感じました。FCオーナーさんとの関わりを通して、いずれ経営もチャレンジしてみたいと思っています。」
上地さん
「僕は、最初実はコンビニ経営についてあまり興味がありませんでした。ですが、インターンシップを経験して見え方が変わったんです。大学でマーケティングを学んでいたこともあり、コンビニという限られた空間の中で、地域の特性や客層を観察し、売り方や売り場づくりを考えるという仕事に面白みを感じました。あと、ファミリーマートで働く皆さんはとても一生懸命で温かい人が多く、風通しの良さを感じたのも入社理由のひとつです。」
ーありがとうございました!
ルーキーの皆さんは、それぞれに自身の将来を見つめ、出した答えとしてファミリーマートへの入社を決意したのだと感じました。お昼休憩時にも関わらず、とても笑顔で希望に満ちた話し方をする3人の将来がとても楽しみです!
そして、今回研修を担当する金城さんにもお話を伺いました。
研修の目的と「社員研修課」の役割
普段はFCのオーナー向けに研修を行う部署にいる金城さん。実は沖縄ファミリーマートには独自の資格があり、金城さんは資格試験官も務めているのだそうです。
金城さん
「資格には初級・中級・上級があり、初級はアルバイトの方も挑戦できます。中級はバイトリーダーのような方が取得するもので、上級になると店長が不在でも代わりに仕事ができるほどのスキルが求められます。社員の方には今年中に、上級資格まで必ず取ってもらうことになるので、私が次に3人に会うのは資格試験の時なんです。」
学んだことを実践でトレーニングし、資格試験で再会した際は『笑顔がうまくなってるね』など、嬉しいことも多いのだそう。
ーストアツアーや発声など、研修がとてもしっかりしているように見えるのですが、この研修は以前から行っていたのですか?
金城さん
「実は、このスタイルで研修するようになったのは最近です。
きっかけは、FC店に社員が行く際、行く本人も受け入れ側も戸惑ってしまうという課題によるものでした。社員である以上、アルバイトの人からはある程度のスキルを期待されるし、社員も未経験から始めるから色々と教えて欲しい。その解決策として、「オペレーション研修を強化しましょう」と、FC研修課の協力のもと、社員研修の見直しが行われました。」
社員研修をしっかり行うようになり、離職率の減少に繋がったのだそう。笑顔が素敵な金城さんに研修をしてもらうことで、どんな働き方を目指せば良いのかが明確になることにも、この研修の良さがあると感じました。
午後の研修では、自然な笑顔が出せるように
仕事をどんどん吸収した沖縄ファミマルーキーズは、午後になると作業効率も上がり、徐々に笑顔を保てるようになってきました。
怒涛の1日が終了!
(ぐったり・・)風のポーズもとれるくらいは余裕がでてきた!?
最後は皆さんやり切った表情。1日の感想を聞くと、皆さん口を揃えて「忙しくて大変だったけど、研修の日が忙しい日で逆に良かったです。」と前向きな発言が。
忙しい日を最初に経験できたことで、この忙しさも乗り越えたから大丈夫だと考えることができますとのこと。コンビニ経験が初めてだった野甫さんは、最後に代行収納(コンビニ決済)が来て、戸惑ってしまったけれど、金城さんに質問し、何とか乗り越えられたと言います。以前に説明してもらっていたことが、現場ではとっさに思い出せないこともあり、それも良い経験になったと話してくれました。
緊張と忙しさの1日を乗り越えた研修生の皆さんからは、疲れた表情の中に、どこかやり切った清々しい笑顔を見ることができ、接客業の大変さと楽しさを強く感じることができました。
金城さん
「今日は私たちも予想以上の来客数でした。皆さんお疲れ様でした!今日経験したことが、今後に繋がっていきます。自分たちが教える側になった時、今日大変だったことを思い返してくださいね。」
最後に金城さんからルーキーたちに向けてエールを届け、研修は終了。沖縄ファミマルーキーズの皆さん、本当にお疲れ様でした!
そのほかのルーキーズは?
実店舗研修は2店舗で2日間にわけて実施されました。
今回は出てきてない、藤野さん、佐渡山さん、渡嘉敷さん、安村さんらも同じように実店舗での研修を受けていました。野甫さん、上地さん、瑞慶覧さんと同様、はじめての接客や言葉遣いなどに苦しみながらも、お互い協力しながら乗り越えていっています。次回の更新もお楽しみに!
取材・記事:三好優実
撮影:Ryo Sunagawa