2018.11.09

学P沖縄リーグ2018!Vol.5|ベスト学P賞はどの大学の手に!?『学P沖縄リーグ2018』結果発表&閉講式


今年の7月からはじまった「学P沖縄リーグ2018」 。7大学64名が開発した商品が、10月2日(火)~10月15日(月)に発売されました。そしていよいよこの日が結果発表。べスト学P賞の栄冠はどの大学の手に渡るのか。充実感に包まれ、結果を待つ凛々しい表情の学生たちを前に行われた本年度の学P沖縄リーグの閉講式。そのフィナーレの様子をお届けします。

学P 2018 閉講式

まずは、沖縄ファミリーマート野﨑真人社長の挨拶から閉講式が始まりました。

「今年の学Pは台風に遭遇するという初めての事態の中、みなさんの素晴らしい商品が店頭に並び、またご活躍されたことは承知しておりました。今日がいよいよ結果発表の日です。ベスト学P賞の発表を楽しみに待っていて下さい。 お取引先の皆様、毎回お手伝いを頂戴し誠にありがとうございます。今年も無事に閉講式を持って終了となります。また来年度もよろしくお願いいたします」

各チーム、学Pで得た学びを発表

学Pを通して経験できる、商品開発~マーケティング~販売という一連の流れを学生のうちに触れられる機会はそう多くはありません。みなさん、たくさんの気づきと学びを得たようです。

名桜大学|紅福(こうふく)

名桜大学

学Pを通して得たこと・気づきは、

1.商品開発や、販促活動やマーケティングなどの専門的な知識
2.連携やグループ内での労力の差など、チームで動く難しさ
3.コンセプト・原価・実現可能性などを考えた、商品開発の難しさ

がありました。
しかし、これらの課題によって身に付いたこともあり、商品の具現化のために「分かりやすく伝える力」や「説得力」が、グループ内での意見の統率で「チームでの協調性」と「発言の積極性」が得られました。
店頭販売は名護を中心に行い、多くの地元の方が応援して下さいました。

また、学内販売でも大学職員の方々が複数個買ってくれるなどして頂きましたが、早々に売り切れてしまいました。そこは前年度までの動向を参考にしながら適正な発注数を出すべきでした。SNSでの販促ももっと積極的にやるべきだったと思っています。

琉球大学|おにぎら’Z(ゼーット)

琉球大学

STP分析(セグメント・ターゲット・ポジショニング)を使ったマーケティングで無駄のない商品開発ができました。商品のこだわりを中途半端ではなく強く打ち出すことで、差別化を図ることができたことは、学Pを通して得た学びです。また、情報共有とタイムマネジメントの大切さ、メンタルを強く持つことなどビジネス面での学びもありました。

プレゼンの際に劇で印象を残せたのは、このチームらしさが出ていたのではないかなぁと手ごたえを感じています。
販売を通して分かったことは、ターゲットは30~40代男性でしたが、実際には40~50代女性が多く購入してくれたことでした。 店頭販売では、一度お店を出た人が戻って来ておにぎらZを買ってくれたことがメンバー一同の感動体験となりました。

沖縄県立芸術大学|片手デニッシュ

沖縄県立芸術大学

「片手で食べやすくコーヒーに合う」をコンセプトに商品を開発し、さらにポスターや販促物制作、学内販売を経験することができました。
販促物のダンボールで作った大きなデニッシュや、キャラクターのコーヒー男爵でインパクトを与えられて評判も良かったです。

しかし、販売戦略は難しく、WebやSNSで一般層に広く届けることができなかったと感じました。
期間中、台風に見舞われ商品が届いていない店舗があったこと、また陳列方法により売れ行きが変わるので発注数を何度も見直しました。

店頭販売での試食の効果が絶大で、冷凍にしてみたら美味しかったなど食べ方の提案まで頂きました。SNSの宣伝効果よりも対面はやはり大きかったです。コンセプトに沿った商品開発ができ、さらに幅広い年代の方に購入してもらうことができました。

開講式で「メンバーと楽しく商品開発ができたらいい」と話したのですが、その目標を達成したことが一番嬉しく思います。

沖縄女子短期大学|W(た〜ち)でまーさんどー

沖縄女子短期大学

メンバーの結束を高めることから、このチームは始まりました。
コンセプトからしっかりと全員が積極的に関わる必要があり、学校の授業で受けている「社会人基礎力」に通じていると思いました。
学Pでは、主体性やチームで働く力が養われ、商品に関わる全てを経験できたので、難しいことも多かったのですが専門的な学びが得られたのは良かったです。

学内販売では売れるか不安でしたが、2日間とも完売でした。店頭販売で実際に購入して下さった時には嬉しい気持ちでいっぱいでした。

結果だけを見れば、全員が満足とは言えないですが、「頑張ったね」と言い合うメンバー同士の笑顔を見ると報われる気持ちです。競っている中で、他大学の皆さんからも大きな刺激を受けました。

沖縄国際大学|べにちぃたると

沖縄国際大学

学内販売は2回行い合計で1100個を、店頭販売では3店舗で900個と、自分たちの手で2000個を販売することができました。

「仕事の合間はもちろん、朝食でも食べられる」「濃厚そうだがサッパリ感もあって男性でも食べやすい」という声も貰い、ターゲット以外の方にも好評を頂きました。

売上目標には届きませんでしたが、皆が積極的に対面販売で声かけが出来たこと、SNSを活用できたことは良い点でした。

商品開発から販売までに多くの方が関わっていることを知れ、CM撮影など他ではできない貴重な経験ができました。
自分たちが手掛けた商品でお客様が喜んでもらえるので、この仕事はとてもやりがいのあるものだと感じました。

沖縄キリスト教学院大学|グラさんパン

沖縄キリスト教学院大学

自分たちの自己満足では無いもの、かつ今までにないが売れるものを作らないといけない商品開発の大変さを実感しました。

会議の時に担当者から教えて頂いた「川上から考える」という言葉は、商品開発の話だけではなく全ての物事に共通することだと思いました。
これにより、今するべきことと必要な情報を明確にすることができました。不自然ではないように、物事に筋を作る重要性も教えて頂きました。

店頭販売では、商品ターゲットによって場所と時間をしっかり計画しておけばより良かったですが、1から作り上げた商品を手に取ってもらった時は嬉しく、応援の言葉をもらった時には感動しました。
流通の沖縄ファミリーマートさんで大きな学びがあったこと。結果の優劣ではなくて、経験が成長につながったことに感謝しています。

沖縄大学|元気勝ち鶏丼

沖縄大学

希望価格の500円に収めるため限られた中での食材選び、また調理工程の数や採用する容器でもコストが変わることでの予算管理に苦労がありました。

販売目標には届かなかったですが、商品そのものに原因があるというよりはお客様に対するアプローチが足りなかったのかなと感じています。
割引券をただただ周りの人に配っていましたが、メッセージなど一言添えていれば、より心を動かせたのかなと思います。

紆余曲折のあとに開発に携わった商品が陳列されているところを見ると感動しました。twitterで「贔屓目なしに美味しい!」という投稿を目にした時は嬉しかったです。

学内販売では、販売時間前に校内放送で宣伝をした結果、販売が伸び、発注数をもっと増やせばよかったという反省点は残ります。プレゼンではPR動画に力を入れていましたが、構成・編集で動画作成の技術も身に付きました。

そしていよいよ、結果発表です!

振り返り発表を終えて、いよいよ結果発表です。販売金額・販売数量・WEB投票数・プレゼン内容など各項目を総合的に加味してベスト学P賞が決定されます。

まずは、部門賞「販売数量部門」から発表です。

沖縄国際大学

3位…沖縄国際大学

沖縄国際大学

2位…沖縄県立芸術大学

沖縄国際大学

1位…琉球大学

次に、「販売金額部門」です。

沖縄国際大学

3位…沖縄国際大学

沖縄国際大学

2位…琉球大学

沖縄国際大学

1位…沖縄大学

沖縄キリスト教学院大学・沖縄女子短期大学・名桜大学は敢闘賞

沖縄キリスト教学院大学・沖縄女子短期大学・名桜大学は敢闘賞

沖縄キリスト教学院大学・沖縄女子短期大学・名桜大学は敢闘賞

名桜大学・沖縄キリスト教学院大学・沖縄女子短期大学は敢闘賞を受賞しました。

そして、栄えあるベスト学P賞は…

ベスト学P賞は琉球大学!

琉球大学!
販売数量1位、販売金額2位で安定した評価を集めました。サンド型で持ちやすく、肉・野菜などの栄養バランスの良さに加え、2つの異なる味を楽しめる新しいアイデアが消費者を惹きつけました。
琉球大学のみなさん、おめでとうございます!

参加者全員を労うインターンシップ認定証の贈呈式の後、商品部 小林健祐部長から閉講の挨拶です。

小林健佑部長から閉講の挨拶

「学生のみなさま3か月間お疲れ様でした。取引先の皆様・関係者の皆様にも感謝申し上げます。
3か月前と皆さんの顔つきが変わったのを見て、企業として嬉しく感じます。みなさんと接する中で若さと元気を改めて感じることができました。ありがとうございます。
学Pで人それぞれ学んだことがあったかと思いますが、次のステージでこの経験を活かして、社会に羽ばたいて下さい。本当にお疲れ様でした!」

同じ一つの目的に向かって突き進んで行ったチームメンバー。この日を境にまたそれぞれの学生生活に戻ります。そして何より、他大学の学生や企業関係者と交流が深められたことは、きっと今後の財産になるはずです。

プロジェクトを終えての感想を語ってもらいましょう!

キリスト教学院大学

キリスト教学院大学

はじめは学年もバラバラで話したこともないようなメンバーで集まりました。 でも共に成長し絆が芽生えたことは、とても大きいことのように思えます。 将来私は、県内企業に就職を考えていますので、今後も沖縄に関わっていくことで元気応援団を続けていきたいと思います。(新垣太志さん 3年)

沖縄女子短期大学

沖縄女子短期大学

プレゼンなどを自分の言葉で発表できたことが少し自信につながりました。プロジェクトを進めていくうちに笑顔が増えていったことを実感できました。(大山椎菜さん 1年)

まずはホッとしたという感じです…やり切りました。 チームの成長を感じたのは店頭販売の時です。最初は照れがありましたが、販売したいという気持ちが勝り、積極的な声かけをしている様子を見た時に意識の変化が分かりました。(宮城 留李亜さん 1年)

沖縄県立芸術大学

沖縄県立芸術大学

学Pと並行して学園祭準備もしていたので、正直なところ開発から販促まで大変でした。 ただ、メンバーと商品開発チームの皆さんが同じ方向を向いて笑顔で進めることができたので、20%の大変さと80%の充実感で終えることができました。 個人的には学Pを通じて、PCソフトでの販促物製作など宣伝に関わる技術を身に付けることができました。(喜納 梨巨さん 2年)

沖縄大学

沖縄大学

やっと最後までやり遂げることができた…というのは今の率直な気持ちです。 リーダーを任されましたが、チーム内の役割分担などの統率を取った経験は、この先いろんな方と協力をし合いながら進めていくだろうどんな仕事にも活かされるものであると思います。(根間 優里佳さん 2年)

名桜大学

名桜大学

商品開発ではコンセプトを深掘りしていく難しさを感じました。 掘っていけばいくほど、グループ内の意見をまとめていく必要が出るため、そこでチームワークの大切さを痛感しました。 店頭に並ぶ商品一つひとつの「名称」や「パッケージ情報」などどれを取っても背景に想いがあるように感じ取れるようになったのは、新しく発見できた面白さです。(宜野座 優輝さん 3年)

沖縄国際大学

沖縄国際大学

悔しいです!ベスト学P賞も、販売数量も販売金額もWEB投票も総なめにしたかったので悔しいです! チームの雰囲気は活発で、意見が出すぎるくらいに出ていたのでリーダーとして助かりました。見ている方向が一緒で団結力のあるメンバーだったと思います。 (銘苅 瑠菜さん 3年)

琉球大学

琉球大学

学Pが始まるまで、僕はそこまで学科のメンバーと交流が無かったはずなのに、僕が居ない間にリーダーに任命されていました。 これまでの過程では、ファミマさん・メーカーさんとの共有不足など失敗もたくさんありましたが、メンバーや周りの皆さんの協力もあり「ベスト学P賞」を獲ることが出来ました。 今ではこの喜びを、交流が少なかったはずの学科のメンバーに一番に伝えたいです! 卒業後は、目指しているスポーツビジネスの世界で、この経験を活かしていきたいと考えています。(宇根 佑さん 3年))

閉講後は懇親会タイム!全員で乾杯です。

琉球大学

みなさん充実感ある笑顔の表情を浮かべていますね。お世話になった方々に贈り物をあげるチームもあり、それぞれ感謝の気持ちを伝えていました。

懇親会の様子
親会の様子
親会の様子

同じ目標に向かってチーム一丸となっていく姿、切磋琢磨してより喜んでもらえるように高め合っていくさまは、まさに「青春」そのものでした。学生のみなさんが、沖縄を楽しく彩ってくれたことは間違いありません!

プロジェクトが終わり、みなさんなりのこれからの「沖縄元気生活応援団」はまだまだ続きます。そして”沖縄を応援する学生”を応援してくれたみなさんにも感謝を申し上げまして、今年度の学Pのレポートを締めさせて頂きます。ありがとうございました!

学P公式サイト

結果は公式サイトでもご覧いただけます。「学P 2018公式webサイト」

取材・記事:長濱 広樹