いよいよBリーグ開幕!
どんどんと士気も高まる我らが琉球ゴールデンキングス。
先日行われた沖縄のお笑い賞レース「お笑いバイアスロン」で4連覇を達成し、自らも絶対的な“キング”であるリップサービスのツッコミ担当・榎森耕助さんが、今シーズン栃木ブレックスから新加入した須田侑太郎選手と、2年目のシーズンでさらなる活躍を期す田代直希選手に、開幕前の貴重な時間の独占インタビューに成功!同じ県外出身者という立場から、また熱狂的なキングスブースターとして、お2人にキングス愛をぶつけて頂きました!
田代直希選手
今季キングス2年目。
嗅覚鋭い存在感を示すスコアラーとして、ルーキーイヤーからチームに貢献。背番号は24番。専修大~琉球ゴールデンキングス。千葉県出身。
須田侑太郎選手
今季キングス新加入。
ハードなディフェンスが持ち味で、昨シーズンは栃木ブレックスでBリーグ初代王者に貢献する。背番号は11番。東海大~栃木ブレックス~琉球ゴールデンキングス。北海道出身。
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インタビュアー:榎森耕助さん
お笑いコンビ、リップサービスのツッコミ担当。
お笑いバイアスロンでは前人未踏の4連覇達成。豊富な語彙力と言葉のリズム感が持ち味。奈良県・天理高校時代にはバスケで優秀選手に選出された実績あり。オリジンコーポレーション所属。熱狂的なキングスブースター
沖縄にめんそーれ!
―お2人は沖縄に来てからどのくらい経ちますか?
- 須田選手
- まだ2ヵ月くらいです。
- 田代選手
- 僕は1年半くらいですね。当初に比べるとかなり慣れました。
―まだ来たばっかりですけど、沖縄の食べ物は好きですか?
- 須田選手
- 田代選手
- 沖縄そば、美味しいですね!
―これはポイント高いですよ!県民と距離を縮めたい時に『沖縄そばが好き』って言ったら大体喜ばれることに、僕も来沖5年目くらいで気付きましたからね。好きなお店はありますか?
- 須田選手
- 北谷にある謝苅(じゃーがる)そばが好きですね。(※北谷町にある絶景・絶品のお店)
- 田代選手
- 僕もそこ好きです。沖縄そばが美味しい店は、狭い道を通って辿り着くという法則を見つけました。
―須田選手は海の幸が集まる北海道のご出身ですけど、沖縄のお魚はどうですか?
- 須田選手
- それが、まだそんなに食べられていないんですよね~。
―そんな須田選手にはぜひイラブチャーをおすすめしたい!
- 須田選手
- (青色のイラブチャーの写真を見て)琉球ガラスみたいですね(笑)。
―これが食べてみると美味しいんですよ!言葉の面はどうですか?覚えた方言とかありますか?
- 須田選手
- 「○○しましょうね~」という言い方を沖縄の人はしますよね?あれはまだ違和感ありますね。
―これは県外出身あるあるですよね!本土の人が聞いたら『Let’s』みたいな意味合いになりますからね~。僕も沖縄に来たばっかりの時に、大学の合宿で女の子が『お風呂入りましょうね~』って言って来たので勘違いしそうになったことがあります。
- 須田選手
- そう受け取ってしまいますよね(笑)。
―今度ヒーローインタビューで方言織り交ぜて下さいよ!ファンは喜びますよ、『チムドンドンすっさ~』とか言ってくれたら。
- 須田選手
- どういう意味ですか?(笑)。
―心がドキドキワクワクします!みたいな意味なんですけど。今シーズン是非お願いします!他に沖縄に来てカルチャーショックはありませんでしたか?
- 田代選手
- 弁当のお米の上に直接おかずが乗っているのには驚きましたね!肉も魚も一緒くたになっていて。個人的には分けて欲しい(笑)。
- 須田選手
- 街に英語で書かれた看板が多いですよね。地元の北海道も異国って言われることが多いんですけど、僕から見ても異国感ありますね。
―キングスのホームタウンである中部だと特にアメリカ文化が色濃いので、そう感じやすいかもしれないですね。僕も沖縄に来て11年経つんですけど、時間の感覚のカルチャーショックはありましたね~。待ち合わせ時間に遅れて来たウチナーンチュにどう言って良いものなのか!
- 田代選手
- うちのチームにも居ますね。名前出しちゃアレなんですけど、津山(=尚大選手)。
―しっかり出てます(笑)。
- 田代選手
- 練習時間にはちゃんと来るんですけど、飯の待ち合わせには遅れるんです。
―これがまた腹立ちますよね(笑)。
- 田代選手
- 髪をセットしなくて良いから時間通りに!これはウチナータイムとかじゃなくて性格ですね。こっちも言いようがない(笑)。
―沖縄の県民性というか文化みたいなものですからね。そこを尊重せずにウチナータイムを責めたら“心が狭い奴”みたいになりますから。逆に僕らが遅れると『ナイチャーなのに遅れるんだ』って言われますしね!しかし津山選手は愛されキャラですよね。
移籍の決断と、佐々新ヘッドコーチへの本音
―キングスへの移籍は大きく環境も変わると思いますが、決断したきっかけは何でしたか?須田選手は栃木ブレックスで昨シーズン優勝して今季加入されましたが。
- 須田選手
- 栃木では優勝という結果を残しましたが、セカンドユニットとしての出場が多かったんです。最後の大事な局面にプレーで貢献できるように、ステップアップも含めて移籍を決めました。キングスには栃木にいた時から魅力を感じていましたし、アウェイ戦でのブースターの迫力が凄かったので、相手チームながらここでプレーしたら楽しいんだろうなぁとは感じていました。キングスのブースターは全国的にも有名ですよ!トップレベルの雰囲気がありますよね。この熱気があるから背中を押されたと言っても過言では無いです。
―これは嬉しい!キングスファンの皆さん、声枯らせて応援した甲斐がありましたね!
―今シーズンのキングスは佐々ヘッドコーチが新たに就任しました。
- 田代選手
- めちゃくちゃ不安でしたよ。どうなっちゃうんだろうって思ってチーム全体がそわそわしていました。
- 須田選手
- 栃木ブレックス時代から、当時アシスタントコーチだった佐々さんと一緒でしたけど、う~ん怖いですね…
―(笑)。前任の伊佐ヘッドコーチとは、雰囲気は全然違いますか?
- 田代選手
- 正反対のスタンスですね。どっちの良さもありますが。佐々ヘッドコーチは、“良いものは良い、ダメものはダメ”という意思が明確なので、分かりやすくて信頼できます。
―逆に佐々ヘッドコーチに要望はありますか?直接目の前で言えないにしても、この記事を通して伝えましょうよ!?
- 田代選手
- 視線が怖いですよね。尖がったメガネを掛けているので、鋭さを和らげるためにハリーポッターみたいな丸メガネを掛けて欲しいです(笑)
―(笑)相手チームを威圧する用のメガネと、オフで食事行く時用のメガネがあれば良いですけどね。須田選手から言いたいことは?
- 須田選手
- 僕ですか?僕は一切無いです。
- 田代選手
- 汚ねぇー!
―須田選手は政治ができますね~!
ポジション争いはどうなる?内に秘める熱い思い
―惜しまれながら退団していく選手がいる中、同時に新加入選手の発表がどんどん重なった時期がありました。その時はどういう心境でしたか?
- 田代選手
- これも不安しかないですよ。僕ら本当に聞かされてなかったので、Twitterを見て知る、みたいな!ファンのみなさんと全く同じタイミングですよ。でもそれとなく噂はありました。噂があった選手はみんな来た感じですね。
―昨シーズンからいた選手と新加入の選手、ライバル視するメンバーがどうしても出て来るんじゃないですか?
- 田代選手
- ポジション柄、古川さん(=孝敏選手)や須田さんはそうかも知れないですね。
- 須田選手
- やはり同じポジションは意識しますけど、あまりバチバチという感じでもないですよ。
―そういう空気を出し過ぎるとチームの雰囲気も壊れますもんね。
- 須田選手
- でも、内に秘めるものはみんな持っていると思います。ただ、ポジションは一緒ですけどプレーのタイプは違うので、それは観ていて面白いと思いますよ。揃って試合に出る機会もあるかも知れないですし。
―プレースタイルと言えば、須田選手はディフェンス中心の選手なのに、プレシーズンマッチで25点も獲りましたよね!
- 田代選手
- あれ凄かったですね~!
- 須田選手
- たまたまです!ワンシーズンに一回あるかないかですから。もう出ちゃいましたから!
―いやいや、プレシーズンで一回きりだと困ります(笑)。
- 田代選手
- 須田選手のことは大学生の頃から見ていますが(両選手は大学時代にマッチアップの経験あり)シュートが元々上手いのも知っていましたからね。当時はディフェンスよりもシュートがポンポン入る選手というイメージでした。
- 須田選手
- 元々はディフェンスが苦手で、最近高校の頃の試合を見返したんですど、ほとんど出来てなかったですね。大学で磨いていった感じです。
―須田選手は当時の田代選手の印象は?
- 須田選手
- 身長高ぇ~な~って思っていましたよ。当時はとにかく田代を抑えろという戦い方をしていたので、そりゃあ覚えていますよ。
アーリーカップでの手応えと、今現在のチームの完成度は
―話は変わりまして、チーム全体のことについて訊かせて下さい。シーズンに先駆けて開催された『関西・EARLY CUP』で優勝という結果がまず一つ出ましたが、振り返ってみてどうですか?ディフェンスは前の方からドンドン当たってハードな戦い方をしていましたよね。キングスのプレーはディフェンスも観ていて楽しいですよね。そもそも『ボール持たさんぞ!』というプレーが、観ていてワクワクしました!
- 須田選手
- 試合後の疲労感はすごいですよ!激しいディフェンスは意識していますね。ディフェンスのプレーで会場が湧いた時には、選手側も凄いなぁって感じていますよ。足で追い込んだディフェンスで歓声が上がったりして、キングスファンは通な見方をしてくれていると思います。
―ルーズボールの争いや24秒バイオレーションで盛り上がって、楽しみ方を知っているブースターが多いですよね。ところで、そのEARLY CUPでは、キングス一強なんじゃないかという前評判はありましたけど、意外と競った試合が多かったように思いました。
- 田代選手
- 自分らとしては一強という感覚は無くて、むしろ完成までは程遠いという気持ちでした。なので競る展開にはなるだろうなとは思っていましたね。
―今現在のチームの仕上がりは体感的に何%くらいですか?誤魔化しが効かないように、それぞれの感覚でせーので言いましょう。せーの!
- 田代選手
- 30%!
- 須田選手
- 25%!
- 須田選手
- 今、チームの導入の段階なんですよね。選手同士でお互いのクセを理解して、プレーのシステムの部分で意思疎通を図ってる感じです。最近は少しずつそれらが分かってきましたが、加入したばかりなのでまだまだ足りないです。
―起承転結で言うとまだ『起』の部分なんですね。やっぱりチーム作りって難しいんですね~。
- 田代選手
- オフェンスはまだしっくり来ていないですね。まさに作っている最中です。
- 須田選手
- ただ、全員が共通理解して遂行できれば、凄いオフェンスになると思いますね。個人能力が高い選手が多いので、システムが仕上がれば相手チームにとっては脅威になるはずです!
―この言葉にはブースターのみなさんワクワクしていると思います。“仕上がり25%~30%って大丈夫か!?”ってなったと思うんですけど、その過程が一緒に見られたらとっても楽しいですよね!
- 須田選手
- 間違いなく良くはなると思います。ネガティブではなくて伸びしろを感じているからこその数字です。シーズンを通してチーム全体で成長していき、最後の大事なところで仕上げ切られればと思っています。
―『ここくらいまでは行けるはずだ!』という可能性の数字ですね。これは本当に楽しみです。お笑いのパターンとしては、どっちかが『95%!』って言ってくれたら成立したんですけど(笑)お2人とも誠実にチームの状況を教えて下さりありがとうございます!最後になるんですけど、応援しているキングスファンのみなさんにメッセージを頂いて良いですか?
- 須田選手
- キングスに関わっている人たちとシーズンを通して一緒に成長し、最後は優勝という結果で笑顔になりたいと思っていますので、応援よろしくお願いします!
- 田代選手
- チームでの優勝はもちろん、個人的には『熱く激しく』をプレーで体現したいと思っています。コートに立った時に一番ハードワークしている存在でありたいです!
―いや~本当にキングスが大好きなので、実はめちゃくちゃ緊張していましたが、本当に嬉しかったです。貴重な時間をありがとうございました!
開幕戦こそ悔しい結果となりましたが、ホームでは気持ちを切り替えきっちり借りを返したキングス。続く、アウェイ名古屋での戦いも2連勝と勢いにのるキングスは、10/14土・15日の滋賀レイクスターズとのホーム戦に挑みます!
沖縄ファミリーマートは琉球ゴールデンキングを応援します。
この勢いで勝ち進め!GO KINGS!!
9月30日のホーム戦で18得点、10リバウンド、3スティールを叩き出したハッサン・マーティン選手に「沖縄ファミリーマート賞」として「ファミマのチキン1年分」が贈られました。これからの活躍にも期待できますね!!