2017.05.15

こんな逆人工知能サービスあってもいいのによ|妄想企画室 Vol.2


HabuBoxのアートディレクター太一さんと、アシスタントの安次嶺くんが送る、
ドゥーチュイムニー(独り言)に限りなく近い、妄想企画会議。

太一さん

みなさんどうも。
HabuBoxというTシャツ屋で企画長をやっている、名嘉太一(なかたいち)と言います。

安次嶺くん

アシスタントの安次嶺(あしみね)です。

太一さん

今回第2回目になるこのコラム。前回は「こんなコンビニあってもいいのによ」と題して、超ハイブリットコンビニを妄想企画しました。その反響はどんなぁ〜だったかは全然分かりませんが、このファミマガがデージ(そうとう)盛り上がっている事だけは確かだよね。

安次嶺くん

そうですよね。読み応え十分の内容盛りだくさんですよね〜。我々ももりもり妄想して行きましょう!

太一さん

だね!

安次嶺くん

さて、今回はどんな妄想企画ですか?

太一さん

うん。最近よくAI(人工知能)が発達して、我々の仕事を奪われるとかって話あるさ。

安次嶺くん

ああ、ありますね。こんな職種は危ない!みたいな。

太一さん

そうそう。で、仕事を奪われるどころか、いよいよ人工知能に支配されるみたいな話。

安次嶺くん

でたー。お決まりの世紀末系の未来像ですね。でも、本当にそうなりますかね?

太一さん

その時代の転換点が近づいて、シンギュラリティとか技術特異点って言うらしい。

安次嶺くん

シンギュラリティ?!

技術的特異点 – Wikipedia
技術的特異点(ぎじゅつてきとくいてん、英語:Technological Singularity)、またはシンギュラリティ(Singularity)とは、人工知能が人間の能力を超えることで起こる出来事。人類が人工知能と融合し、人類の進化が特異点(成長曲線が無限大になる点)に到達すること。

安次嶺くん

そんな名詞があるなんて、全然知りませんでした。って事は、今回はこんなAIあったらいいのによですか?

太一さん

いや、逆逆!人口知能とかITで出来る事を、逆に人間がやってみては?ってゆー妄想企画。

安次嶺くん

へ?!

逆人工知能=天然知能?!

太一さん

僕としてはさ、人間を上回るほどの知性だったら、AIに支配された方がまし!って思うね。

安次嶺くん

まあ、人間を超越しているんだから、その知能はよほどの人格者でしょうからね。

太一さん

だあるだはずね(おそらくそうだね)。特に、立法や政治はお任せした方がいいかも知れんよ、じゅんに(マジで)。そこまで極端じゃなくても、アプリとかでさ、個人をマネジメントしてくれたら、そうとう助かる。スケジュール管理とか、仕事の段取りとかをあれこれ世話焼きしてくれるとか、最高さぁ。

安次嶺くん

実際スマホがその役割を、半分してくれている様なもんですしね。

太一さん

だからよね、でももっと高度になってからに、ヨメさんみたいに「そろそろ起きなさい」とか「あんた、金遣いあらいよ!」とか、仕切って欲しい。

安次嶺くん

そうですか?自分は苦手かも。Siriとよく喧嘩しますし。性格わるいんですウチのSiri。

太一さん

うけるー(笑)Siriが高度なんだか、君が低度なんだか。

安次嶺くん

はいはーい。仲良くやります。それはいいとして、太一さんが言う様に、そんな人情系AIあったらかなりいいですけど、そういう話じゃないんですよね?

太一さん

そう。この情報化社会のご時世、便利なスマホもあれば、AIも発達して身近なものになって来た。それにも関わらず、未だに旧来のシステムも根強く残っているよね。例えばFAX。

安次嶺くん

FAX!!ファクシミリですね。しかし急に来ましたね…。でも確かに、未だにFAXでお願いしますって業者さんいますよね。逆にコストがかかってしまうのでは?と思ってしまいます。

太一さん

かつて、僕がフリーのデザイナーやってた頃は、自前でFAXがなかったから、それこそファミマとかに駆け込んで、一生懸命ファックスのやりとりしてたよ。受信が出来ないから、実家に送ってもらったりと大変だった。

安次嶺くん

でーじナンギ(そうとう面倒臭い)ですね…。

太一さん

当時はメールよりFAXが主流だったわけさぁね。でも、今はメールが早いし安いし便利だけど、FAXに固執するのは、なんでよ?って思うよね。

安次嶺くん

何なんですかね?ただ、慣れた方法を変えたくないだけじゃないですか?

太一さん

確かにそれもあるはず、でも企業によっては迷惑メールとかウイルス問題とか、情報の取り扱いや、その辺のセキュリティー問題なんかもあるみたいだね。

安次嶺くん

あ!でもあれですよ、FAXをPDFメールに相互変換してくれるサービスありますよ。妄想じゃなくて現実に。

太一さん

だからよね。ローテクなんだかハイテクなんだか…。

安次嶺くん

そうですね。でもありがたいですよね。

太一さん

だからぁさ。そこで提案なんだけど、FAXの送信はファミマでするとして、 受信したFAXを人力で変換する仕事とか良さそうじゃない?自宅で出来るパートタイマーの内職さ。

安次嶺くん

パート?

太一さん

依頼人の代わりに受信したFAXをスマホで撮影してメールに転送する。 子育て中の主婦さんとか、自宅に居ながらにして出来るし。 で!さらにすごいのがここから。 転送したFAXへの返信をメールでもらったら、

そのパートさんがちゃんと手書きのFAXで返事をだす。

 
安次嶺くん

あは!(なるほど!)なんか人の温もりがある!このパートさんの字が可愛らしかったりしたら、ほっこりするかもですね。

太一さん

ね。人口知能に対して、天然知能サービスだよね。 こんなFAX転換サービスあってもいいよね。 古い仕組みも大事さぁね。それも大事にしながら、緩やかに変わっていく未来だよ。

安次嶺くん

なんなら、さらにその手書きのFAXを、さらに伝書鳩で届けるとか。

太一さん

いいね!誕生日のメッセージとか大事な人へのメッセージなんかは、ぜひ伝書鳩で届けたいね。追加料金で、インコも一緒に飛ばして、ハッピーバースデーの歌を歌ってもらうメロディー付きとかもいいね。

安次嶺くん

パートさん大忙しですね。鳩も導入しないといけないし。

太一さん

だからよ(まったくその通り)。技術特異点が来ても、人も動物も仕事はなくならんし、ますます暮らしは楽しくなるね!


名嘉 太一

- HabuBox

プロジェクトコア 専務 ハブボックス アートディレクター
1975年生まれ沖縄県宜野湾出身
1993年:沖縄県立浦添工業デザイン科卒業
1995年:プロジェクト・コアへ入社、ハブボックスの出店や商品企画に携わる。2001退社。
1999年:テクノポップグループ『ストロベリーナプキン。』結成。楽曲を制作、スローに活動中。
2001年:国場陶芸にて、陶工見習い。
2005年:夫婦で『こちんだatelier』としてデザイン業を始める。パッケージデザイン、商品開発、ブランドロゴデザインなど。
2008年:プロジェクト・コア:ハブボックスの新店舗AKARAのプランニング、ブランディングを始める。
2010年:同社再入社。ハブボックスの商品開発デザインを継続『ぽろゆし』『カラビサソックス』『レキオシアンかりゆし』など手掛ける。
2014年:『カラビサソックス』がグッドデザイン賞を受賞。

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