2017.04.13

第二回:オキナワンIPA|NO HOP, NO HOPE


IPA

IPA

今夜のお供は南都酒造所から発売されているOKINAWA SANGO BEERのIPA。
南都酒造所は、南城市の「おきなわワールド」内にあり
ハブ酒でも有名な酒造所です。

知ってる方も多いと思いますが、
かつて「ニへデビール」というビールを販売していたことがあります。

実は今回紹介したOKINAWA SANGO BEERは、
ニヘデビールがリニューアルした新ブランドなのです。

それにしてもこの「ニヘデビール」というネーミング、
沖縄方言で”ありがとう”を意味する”ニフェーデービル”とビールを組み合わせていて
ダジャレ好きな僕的にはかなり秀逸だと思っていたので無くなって残念!!
やはりこれからの時代のネーミングは、身内ネタのダジャレではなく
海外の観光客にも伝わるグローバル型がいいのかな。ふむふむ。

そんなSANGO BEERの中でもつい先に手に取ってしまうのがやはりIPA。

IPAとは India Pale Aleの略で、ビールのスタイルの一つです。
ペールエールをベースにホップを大量に使用し、強い苦味とホップの香りが特徴。
18世紀末頃にビールをインドへ輸送する際に大量のホップを使用して
防腐処理をしたことでこのIPAが生まれたと言われています。

India Pale Ale

それではさっそく、SANGO BEERのIPAをゴクリ。

口に含むとじゅわっと広がる強烈だけどまろやかなフレッシュなホップの苦味。
そして後を追うように現れるフルーティーなコくと甘み。

なんじゃこりゃーーー!!!あじくーたーーーー(方言で「味が濃い」の意味)!!

IPAの味わいをDAIGO風に表現すると、

「I・P・A、イッペーアジクーター」

この味の濃さこそIPAのIPAたる所以!
ワインや日本酒を楽しむように
じっくり味わいながら楽しめるビールなのです。

まだ飲んだことの無い方はぜひ一度、試しあれ。

いろいろ飲み比べてみたいという方は是非、宜野湾新城のBEEARにお越しください♪
「インドの青鬼」の樽生や「BREWDOGのPUNK IPA」「箕面のW-IPA」など
いろんなIPAを飲むことができますので、
一発でIPA通になれること間違いなしですよ!ルンルンルン♪

古代のビール

晩酌しながらネットサーフィンするのも僕の夜のルーティーン。

リラックスしている時や楽しいことをしている時にアイデアは生まれるというように、
やはりどうでもいいことをしている時こそいい発見はありました!

ふと立ち寄ったサイトで、
僕の今後のビール造り計画の行く末を左右しかねない
大発見をしてしまうのです。

なんと古代のビールは、
ホップではなく、
ヨモギを使っていのではないですかーーーーーーー!

ヨモギ。ヨモギ。ヨモギ。。。

そう、フーチバーですよ!

沖縄野菜ヒエラルキーがあるとすれば、まちがいなく役員クラス!
沖縄そばやヤギ汁にも入れたりする、沖縄でもかなり馴染み深い野菜ですね。

いつの日か沖縄ビールを造り売り出すんだと密かに企んでいた僕にとって
理想の素材の最有力候補に出会ったのでした。

オキナワン ペールエール、略して”OPA”!
(ん?オーピーエー?オーパ?どっかで聞いたことある呼び名だが今回はスルー)

IPAならぬOPA!完成する日も近し!!

OPA

試作の試作

ものは試し。
宜野湾のファーマーズでヨモギを買ってきて
さっそく造ってみました。

なんと1束100円。
写真はその1/3の量。安い!

  • フーチバー

まずはヨモギを煮出して汁を抽出。
いかにも濃厚そうな汁が出来上がりました。
うっしっし、いい感じ♪

  • 煮出し汁

その汁をオリオンドラフトに注入!

あっという間に、完成!!

混ぜただけですみません。
酒造免許がないので試作作業はこれが限界なのです。
いわば試作の試作ですね。

見た目は、青汁ビール

  • 青汁ビール

さて、気になるお味は、、、、

見た目に反して味はあっさり。

ふむふむ。見た目に反して味はあっさり。
でも、いけなくもない。
苦味はさほど強くないが、ほんのりとした抹茶のような香りが広がります。
ニガナを入れたらもしかしたらいーかも、と思いました。

これを読んでいるブリュワー(ビール造る人)さん、
フーチバーでOPA、いかがでしょうか。

時計を見ればもう午前1時。
最後の一口を飲み終え、余ったフーチバーをちびりとかじる。
口の中でじゅわっと、夢が広がった。

NO HOP, NO HOPE.
HOPEには沖縄の”O”が隠れている。

( ※お酒は20歳になってから )


ファミマップ

池城 安司

- Yasushi Ikeshiro

Product Produce & Design 4kake 代表
イギリス留学と欧州周遊の旅でビールの多様性に触れビールへのロマンが芽生える。帰国後、まずは沖縄ならではの経験をとのおもいで普天間の紅型工房でお手伝いとして紅型制作に従事。約1年後、りゅうぎん紅型コンクールに出品させていただくも入賞を逃し、それを機に撤退を決意。その後7年間、コピーライター、CMプランナーとして県内広告代理店に勤務。2015年「仕事は自分でつくるもの」を座右の銘に掲げ個人事務所 Product Produce & Design 4kakeを立ち上げ。これまでに浦添のイカライスベンダーをはじめ、ヒージャージルーのLINEスタンプ、沖縄の赤瓦屋根をデザインした「島ぼうし」、沖縄の主要な街をデザインしたTシャツブランド「MAPs OKINAWA」などをプロデュース。只今ビールを猛勉強中。

関連する記事