1枚1枚に、美しい花模様の切り込みが入ったこちらのお菓子は「花ぼうる」。
今回の沖縄おみやげの主人公です!
約500年前の沖縄が琉球王国という独立した国だった、というのは有名な話。国王の住む首里城内では、毎日の食事のほか、儀式や来賓のための豪華な宮廷料理や宮廷菓子が作られていました。宮廷菓子の特徴は、当時入手が困難だった卵や白糖やラードなどをふんだんに使っている点。その当時、城内で作られていたお菓子は160を超えると伝えられますが、今日まで残っているのはそのほんの一部です。
今回お邪魔したのは、その首里城のお膝元・首里赤平町に工場を構える「新垣カミ菓子店」です。
琉球王朝時代に王府の包丁方を任されていた、新垣親雲上淑規(あらかきぺーちんしゅくき)の流れを組んでいる、由緒正しいお菓子屋さん。「昔からの味は絶対に変えてはならない」との言葉を胸に、伝統的なお菓子づくりを守っています。だからこそ、お店の看板メニューである「ちんすこう」も「くんぺん」も、もちろん「花ぼうる」もすべて手作り。
現在、昔ながらの形の「花ぼうる」を受け継いでいるのは、県内でも数えるほどです。
「花ぼうる」の材料は卵黄、砂糖、小麦粉の3つと非常にシンプル。油類や保存料などが入っておらず、先ほどの言葉どおり伝統的な製法が守られています。それらの原料を贅沢に混ぜ合わせ、まずは手のひらほどの長方形の生地を作ります。そこから、1枚1枚丁寧に花をかたどった切り込みを入れていくんです!
この道20年!大ベテランさんの作業を見せていただきます。
「右の方に2本の線、左の方に2本の線を入れますね。そうしたら端の余計な部分をカットしていきます。次に、ここに3つの渦を作ります。その時のコツは、渦をあまり大きくしないことと、渦をなるべく均等な大きさにすることです。そうすると出来上がりが綺麗になりますよ。」
流れるような手さばきで、目の前の長方形の生地に手際良く切り込みが入っていきます。
(これは不器用な私にもできるかも!)ということで、クダカも花ぼうる作りに挑戦!
慣れないヘラ遣いにちょっと苦労しながら「上手よ!」なんて褒めていただきながら、ハート型を5つ(こちらは型で切り取るだけですよ)と花型3枚を作り上げました。
こちら(上の写真の右側)がクダカ作の花ぼうる!素敵な仕上がりになった!のですが、大事な工程のほとんどをスタッフさんに手伝ってもらっちゃったことは、ここだけの話……。
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今回体験させていただいた「花ぼうる作り」は、誰でも参加することができます(おひとり様1,100円(税込))。大きな工場ではないので、予約をしたうえで、少人数で行かれることがマストですが、お子さまの夏休みの自由研究などにもぴったりですね。
卵の優しい味わいとサクッと歯ごたえのある食感がやめられない「花ぼうる」。香料・保存料などが入っていないので小さなお子さまから大人のおやつまで喜ばれる一品です。
沖縄旅行のお土産に、手作りのプレゼントはいかがですか?
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商品情報
商品名:花ぼうる
内容量:5枚入り
値段:540円(税込)
賞味期限:60日(保存料未使用)販売店情報
店名:新垣カミ菓子店
住所:沖縄県那覇市首里赤平町1-3-2
営業時間:9:00〜18:00
休業日:日曜・祝日
連絡先:098-886-3081
URL: http://arakaki-kami.com/
通信販売:有(上記公式サイトにて)