2017.02.21

実は天然キャラ!?2017年ブレイク必至の宮城夏鈴が描く、エンターテインメントを通じて日本とアジアを繋ぐ未来


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モデル活動をスタートして2年が経つ宮城夏鈴さん。デビュー間もないころから東京ガールズコレクションをはじめとしたファッションショーの出演をはじめ、2017年3月20日から放送される沖縄QABとベトナムの合作のテレビドラマのヒロインに抜擢などこれからの活躍が期待できます。2017年には、歌手活動に向けての動きなど飛躍を遂げるであろう宮城夏鈴さん、その”素”に迫るべくインタビューをおこないました。

そのクールビューティとも言えるルックスとのギャップを感じさせる、飾らない素顔が多くの人に愛される理由であることが実感できる内容となっています。大ブレイク間近、彼女の素の声を要チェック!

 

米国留学時のインディアンとの交流で、初めて意識した芸能の世界

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ー宮城さんは浦添市のご出身ですよね。小さな頃から歌を歌うことや何かを表現することに興味はあったんですか?

宮城:小さい頃はすごい活発でグラウンドで走り回ったりとかするような子で小学4年生から高校まで髪の毛もショートでバスケットボールばかりしていました。意外と思われるかもしれませんが、芸能界にはまったく興味がなくて化粧もしない肉体派でスポーツ少女な感じでした。

大学生の時に大きな出来事として、アメリカのアイオワ州へ1年半留学していました。なかでも思い出に残っているのが、グランドキャニオンの下の谷底を4時間ぐらい馬に乗って行くインディアン(ネイティヴ・アメリカン)の村に泊まらせてもらったんです。

そこで一緒に生活してご飯食べたりバスケットボールしたりしたんですけど、インディアンの人たちはバスケが上手くてびっくりしました(笑)。アメリカにいる時は、結構一人旅を3ヶ月ぐらいしたりして、沖縄だけにとどまらないで世界に行ったらもっと面白いことがあるんだなぁって学んだり時になぜか、「世界ふしぎ発見のミステリーハンターの人」を思い浮かべたんです!

あっ、これだったらイケるかも!と、初めて自分の語学や世界に興味があることに気づき、それをお仕事にしたいなってその時に初めて思いました。結構アクティブで、一人でもいろんな所に行ったりとかして、その経験から大きく影響して、もっともっと世界に出ていきたいなという気持ちになりましたね。

 

東京での芸能活動を通してみえてきた沖縄に生まれたということの「強み」

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ーとてもアグレッシブだったんですね!そんな宮城さんが、芸能界入りしたきっかけは?

宮城:2年前の22歳の時に沖縄でスカウトされました。実は他にもいくつかオファーをいただいていたんですけど、もともと歌が歌いたいという想いがあったのでMAXさん、DA PUMPさん、SPEEDさん、そして女優の国仲涼子さんとか沖縄を引っ張っていったエンターテイナーがたくさん育った事務所だったので、お話があったときに、すごく嬉しくて。私もその中のひとりになれたらいいなっていう思いから、この事務所での芸能界入りを決意ました。

今は東京で事務所の寮に住まわせてもらっているんですけど、一番最初に上京した時の初めてのお仕事がバラエティー番組の「踊る!さんま御殿!!」の沖縄スペシャルへの出演だったりしたので、「沖縄」ブランドというか、「沖縄に生まれた」っていう事がとても私の魅力のひとつになっていると実感します。

沖縄の人は、他人に対して関心があるというか、バリアを崩して話をするというのが得意で、もっともっと人と人の距離が近い感じがしますが、東京だと、そういう人が少ない気がします。だからなのか私のこの沖縄っぽいキャラクターがウケたり、重宝がられたりしているみたいで(笑)。

なので、この「私=沖縄らしいキャラクター」って東京でのさまざまな生活面でもプラスになっているなって感じています。

あと、ファッションに関して2、3年前に比べると沖縄にも、東京のブランドや世界各国のファストファッションブランドが入ってきていますよね。最先端のファッションを取り入れられる環境になりつつあると思うので、私も多くの人に憧れるようなファッションを先駆けて発信できたらいいなと密かに考えています(笑)。ここ数年で沖縄は、どんどんファッショナブルになっていくと思いますね!

 

日本を代表するファッションイベントへの参加を通じて感じること

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ー「ファッション」でいうと、東京ガールズコレクションやガールズアワードという日本を代表するファッションショーにも出演されていますよね。実際出演をされてみてどう感じましたか?

宮城:はい。ありがたいことに、デビューしてすぐからなので何度か出演させて頂いてるんですけど、毎回すごく緊張します…(笑)。やっぱりモデルの方々をはじめとした出演者一人一人すごくモチベーションが高く、みんなすごくキラキラ輝いていて、本当に素敵なイベントに参加できて幸運だなぁと実感していますね。そして、エンターテインメントって本当凄くて、素晴らしいなって思いますね。

 

 

日本を代表するモデルさんや芸能人の方々に囲まれていると、もういるだけでたくさんの刺激を得て勉強になります。お客様の方もたくさんいる、こんな大きなチャンスってなかなかないと思うので、多くの方の前に自分がステージに立てるチャンスに感謝しています。

 

ヒロインを務めるドラマ「遠く離れた同じ空の下で」ベトナムでの撮影時に感じた人の温かさ

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-宮城さんがヒロインとして出演されているQABとベトナム国営放送の合作ドラマ「遠く離れた同じ空の下で(公式サイトはこちら)」。放送前ながらも話題になっているドラマですね。

宮城:QABのレポーター、宮里英里役が私で、ベトナム人留学生役のハイさんが、ベトナムの人気俳優クァン・スゥさんです。

英里とベトナム人留学生のハイとの恋愛ドラマなんですが、その背景としてベトナムと沖縄は戦争で激しい地上戦が繰り広げられた土地という共通点があります。

沖縄からベトナムへ向かった戦闘機が両羽に爆弾を抱えて飛んで行ったのに帰って来る時にはもう爆弾がなくなっているというシーンでは、「おばぁも直ぐ想像ができて肝苦しかったよ」、って心苦しかったよっていうセリフがあるんですけど、沖縄のおばぁちゃんとかおじぃちゃんとかもベトナムの事をそういう風に思っているというか、とても肝苦しい(ちむぐるしい)、心苦しいなぁって思っている方々がまだたくさんいるらしいです。

ベトナムの方たちも沖縄をそういうイメージで捉えている方も多いみたいで、社会的にもっとベトナムと沖縄が理解し合えるように、という強いメッセージ性がドラマの背景に込められています。

そういった文化とか共通する所をすごく感じさせられるようなドラマになっていると思います。

ミドコロとしては沖縄の観光地とか海とか自然を情景描写しているんですが、ベトナムでもたくさん綺麗な所で撮影があったりして。ベトナムの方たちは沖縄で留学してみたいなとか、ここに行ってみたいなとか思える内容になっています。逆に沖縄の人は、ベトナムのフォーと美味しそうだなとか、そういう風に観光とかしてみたいなとか興味を持ってくれるとうれしいです。

でも基本はラブストーリーなので、ドキドキハラハラして観てもらえたらいいですね。実は今回、私もたくさんラブシーンやベッドシーンにも挑戦しているので、恥ずかしくて大変でした(笑)。

 

 

ー現地スタッフとのコミュニケーションなどは苦労しませんでしたか?

宮城:言葉の壁はあったんじゃないか?とよく聞かれますが、喋っているうちに何を言っているのか分かってきたりしましたね。同じ言語を使える人だったら余計な言葉を言っちゃって、逆に通じなかったり空回りしちゃったりする事ってあるじゃないですか。でも違う言語の方だと、ただ笑ったりするだけで場が和んだり、この人は楽しい気持ちにさせたいんだなとか素直に伝わってくるので、凄くシンプルで良かったですね。

今回のドラマ出演で改めて“人の温かさ”を感じましたね。ベトナムの方はフレンドリーさとか、壁がない感じとか、沖縄の人に近いような気がしています。これは私の留学経験とかも活きていると思うんですが、点と点が線になるという事を経験したなと感じました。ベトナムは食べ物もおいしいし、本当に素晴らしい国ですよ。

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ー今回ベトナムとの共同でドラマを経験したことも含めてバンコクとか台湾も好きとおっしゃっていましたが、アジアに対しての想いや、沖縄だからこそできる日本とアジアの関係性への思いやチャレンジしていきたいことなどありますか?

宮城:沖縄は台湾にも近いし、貿易でもいろいろなアジアの国と繋がっていていますよね。日本のエンターテイメント業界の中でも、沖縄というバックボーンは、ほかの都道府県のご出身の方に比べてすごくアジアとか世界に行きやすいことなのかも、と思っています。だからこそ、そこで生まれた人として世界で活躍できるような人になりたいとすごく思いますし、逆に沖縄にもアジアの文化をもっともっと紹介できるような架け橋になりたいと思います。

今回ベトナムで、人の気質や食文化など沖縄にすごく近いなと思ったんですよ。なので、国内の芸能活動だけにとどまらず、私を通して沖縄とベトナム、さらに世界を繋げていけるような活動も出来たらすごいいいなと思います。ファミリーマートさんも日本を飛び出して、東南アジアにも出店をされているじゃないですか、まさにそんな存在になりたいですね。いいこと言えたかな?(笑)。

 

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番外編:天然キャラが垣間見える?宮城夏鈴さんの”素”に迫る!1問1答タイム

<Q1>最近のやってしまったエピソードは?

この前、友達と会う約束があって待ち合わせ場所にいったらセーターを逆に着てしまっていて注意されたりとか(笑)。しかもそれ、前後ろだけならまだしも表裏もですからね!(笑)。前後ろ表裏逆で、胸のところにタグが見えちゃっていて…とっても恥ずかしかったです。 天然というか…んーあんまりよろしくないですね(笑)。

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今日もこのあと東京に戻るのにシャツ一枚で出ちゃって、この服装のまま真冬の東京に行くの?とマネージャーに言われて、コートを取りに家に戻りました(笑)。

<Q2>スタイル維持の秘訣は?

スタイル維持の秘訣はまずはヨガ!母がヨガの先生でヨガは普通に日常の中に取り入れているというか、得意というより習慣っていう感じです。小さい頃から自然にやっている感じですね。あとは、ただハッピーに生きる!ストレスを溜めないようにしています。楽しく日々を過ごすことですね。

<Q3>沖縄の好きな言葉は?

好きな沖縄の言葉は、「なんくるないさ」かな〜。超なんくるないさ精神です(笑)。

<Q4>沖縄のオススメのスポットは?

海岸沿いにあるテトラポットの上ですね。海と空と風が身体中に感じられるのでとってもオススメですよ、宜野湾のトロピカルビーチとかがいいかも。とりあえず安全なテトラポットの上に寝てみてほしいです(笑)。話題のカフェや、どこかのホテル行くよりも個人的に一番沖縄を感じられるスポットだと思います。

あと、温泉も良いんですよ。温泉好きなんですけど、沖縄の温泉は良いところばかりです。沖縄の温泉ってヌルヌルした感じなので美容にも良いかも。

<Q5>沖縄の好きな食物は?

(即答で)どぅる天どぅるわかしです。あれは間違いないです!東京の沖縄料理屋さんになかなかないんですが、渋谷のヒカリエの中に入っている「うりずん」という沖縄料理屋さんにあります。沖縄では、タンナファクルーという黒糖のお菓子をいつも食べます(笑)。

<Q6>今日のファッションポイントは?

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このピアスですね〜!最近お気に入りでよく付けています。これは、デパートリウボウの2階にあるセレクトショップ、BRANCA closetで買いました。

<Q7>好きな歌手は?

ビヨンセが好きなんですけど、あまり言いたくないな〜(笑)。こういう取材とかで憧れている人はいますか?ってよく聞かれたりするんですけど以前、某メディアで「第2のビヨンセになるか夏鈴!」とか書かれたりしたこともあって恥ずかしいので…ただ純粋にカッコイイって言っただけなのに!(笑)

<Q8>ファミマに関するエピソードを教えて!

ファミカフェの大ファンで朝よく立ち寄ってコーヒーを買ってます!100円で淹れたてのコーヒーが飲めるなんて素晴らしい!!と出来た当初、発案者すごいな~と思ってました。この時期は特に寒いのでよくカフェラテを買いますね。寒いとコーヒーの熱で手も温まりますので。夏に出るフラッペも大好きです!

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<Q8>好きな観光地はどこですか?

最近はパリに行ったんですけど、なんかアートの街ファッションの街というか綺麗ですごい感化されたりしましたね。それでヨーロッパに行ったんですが、実はアジアが好きで!タイと台湾がすごい好きで、道路沿いとかにある屋台で食べるご飯、とってもクセになります(笑)。

タイはまた行きたいですね。バンコクに行ったんですけどファッションがすごく派手で、昔の日本で言うシノラーみたいな。耳にさくらんぼとか派手なメイクやファッションで個性的ですし、人を観察していてもファッションをすごく楽しんでるんですよね。とっても面白いし可愛いくて元気をもらえます。

<Q9>ベトナムと日本の違いで驚いたことはありますか?

ベトナムの人は沖縄の人よりもルーズですかね(笑)。上下関係とか敬語とかが全然ない感じなのにびっくりしました。あとお酒が本当に強いですね!沖縄の人よりも強い。撮影中、みんなで牧志第一公設市場の2Fへ飲みに行く機会があったんですけど、私が水割りを作ってあげようと思って、水と氷と泡盛入れて混ぜて出したら、「こんな薄いの飲めるかー!ストレートで頂戴」って言われちゃって(笑)。泡盛のストレートを皆で一気で飲むんですよね。そして、ベトナムの人は10分に1回はそれを乾杯して飲んで、すごいな〜って驚いていました。

<Q10>ベトナム語で自己紹介をお願いします!

 

日本とアジアの掛け橋に。エンターテインメントを通して世界で活躍できる人間に

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ー最近スタジオによく入られているという夏鈴さん、歌手デビューなども期待していていいのでしょうか?

今回のドラマ「遠く離れた同じ空の下で」の中で私が歌っている「沖縄のうた」という曲が挿入歌として入っているので、歌を聴けると思います。

あと、最近新宿のFlagsさんというショッピングビルのCMでボーカルを担当しています。このCMが私も驚くぐらい都内のあちこちで流れていて、行く先々で私の声が流れていてすごくびっくりしています。でも、そのCMと私の名前が一致しているかはまぁそこまで反響は分からないんですけど(笑)。

東京のメディアさんにこのCMをもっと紹介をして頂いて欲しいんですけどね…もし気になっている方がいましたらぜひよろしくお願いします(笑)。

作詞や作曲にも挑戦しています。詩を綴るのがとても好きなので、歌詞はたくさん書きますし、メロディも浮かべばピアノで作曲とかしています。

ーモデル、女優、歌手と芸能界に入って2年ほどにも関わらず素晴らしいご活躍ですね。それでは最後に今後の目標を教えて頂いてもよろしいでしょうか?

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今回、初挑戦だった演技も、やってみるとすごく面白かったので、どんどん可能性を広げていければいいな、と。今、改めて“表現をすること”がすごく好きだなと感じているので、沖縄の皆さんにワクワクして貰えるような作品やエンターテインメントを宮城夏鈴という人間を通して発信できるような機会があれば何でも挑戦していきたいなと思います。

将来の夢…なんだろう、みんなが幸せに暮らすこと!笑 海外で家を持ちたいとか?(笑) 今は二階堂ふみさんとか、満島ひかりさんとか満島真之介さんとか沖縄からたくさんのスターが出てるので、そんな皆さんと肩を並べられるようになって「宮城夏鈴って沖縄出身なんだって」「沖縄の人ってカッコいいよね」と思って貰えるような人になりたいです。また国内だけにこだわらずアジアにも目を向けて、先輩たちにも引けを取らないようなつもりで、海外へもどんどんチャレンジして、存在感のある表現者になっていきたいと思います。

 


【プロフィール】宮城夏鈴(みやぎかりん)
1992年生まれ。浦添市出身。高校卒業後、米国留学などを経て2014年、モデルとしてデビュー。
15年、第21回東京ガールズコレクションA/Wに出場。翌年、歌手としてCMのテーマソングを歌うなど活動範囲を広げる。琉球朝日放送とベトナム国営放送合作のドラマ「遠く離れた同じ空の下で」でヒロインの宮里英里役として出演。特技はバスケットボール、スポーツ全般。公式HPはこちら

 

文章:中村ハジメ