2016.10.29

沖縄で本格ゴス系ファッションを楽しむ!美しくも妖しいゴスロリ・ゴスパンの世界へようこそ


今や秋の風物詩となったハロウィンイベント。可愛らしいコスチュームに身を包み、イベントやコンテストで盛り上がるのも楽しみのひとつですよね。とはいってもどこでどんなアイテムを買えばいいのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

そこで今回はハロウィンで定番のゴシックファッションに注目。県内唯一のゴス系セレクトショップにお邪魔して、ちょっぴり本格的なハロウィンスタイルを教えていただきました。ハロウィンはもちろん、クリスマスにだって大活躍してくれますよ!

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やってきたのは、沖縄ゴシックファッションの聖地「エストレージャス」さんです。3年前にオープンしたこちらでは、国内外の有名ファッションブランドの取り扱いをはじめ、県内作家さんによるハンドメイド雑貨やオリジナルのアクセサリーまで約1,500点ものアイテムを揃えています。

 

ゴリゴリじゃなくてもOK!買い物帰りに気軽に立ち寄れるお店

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店舗は国道58号線の大謝名交差点を我如古交差点方面へと進んだ左側に位置しています。ファミリーマート真栄原2丁目店の道向かいなのですぐに見つけられますよ。

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2階建ての建物は1階がショップスペース、2階は撮影スタジオになっています。取材の日はちょうど3周年を迎える前日だったそうで、特別セール(~10月31日)の真っ最中。普段よりもお得な価格とあってたくさんのお客様でにぎわっていました。

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気になる客層はというと、バリバリのゴス系ユーザーからサンエーのお買い物袋を提げた地元の主婦まで幅広く、どなたでも気軽に立ち寄れるアットホームな雰囲気です。もっとダークな世界が広がっていると思いきや、完全に予想外でした。

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球体関節人形や十字架、ドクロなど、初心者にとってはかなり刺激の強い商品が並びますが、日常的に使えるアクセサリーも豊富に揃っているのでご安心を。県内作家さんのハンドメイド品も多く扱っているため、ここでしか買うことのできないアイテムもたくさんあるそうです。

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ゴスロリ?ゴスパン?そもそもゴスとは?

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入店直後に言うのもなんですが、そもそもゴシックファッションに対して何も知らない私。失礼を承知の上で基本的なルールを伺うと、「細かな決まりはないのですが…」と優しく接してくださる玉城店長。聞けば黒い服と退廃的な雰囲気はゴシック特有だそうで、玉城さんの衣装もさすがにバッチリ決まっています。

ちなみに、ゴスにはタイプ別でいくつかのスタイルに分かれており、例えばロリータファッションをミックスさせたものをゴシックロリータで「ゴスロリ」、パンク色が強いものをゴシックパンクで「ゴスパン」と呼ぶそうです。こちらではゴスパン寄りのアイテムが多く、男性でも着られるユニセックスなお洋服も揃えています。

 

ゴス系ファッションに欠かせない3アイテム 

ざっくりとゴス系のスタイルをイメージできたところでさらに1ステップ。続いては、素人でもゴス系に見えるファッションアイテムを教えていただきました。

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まずは、小さなハット帽(税込3,500円~)。これをちょこんと頭に乗せるだけで一気にゴシック風に変身します。

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ハット帽なしとありの玉城さんをそれぞれ見比べてみてください。ハット帽ありの方がお人形さんのような可愛らしい雰囲気。これだけでも印象がだいぶ結構違って見えますよね。

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続いては、腰をきゅっと引き締めるコルセット(税込5,200円~)。通常は服の下に身に着けるものですが、ゴス系では洋服の上から着用するのが一般的。セクシーさと可愛らしさを併せ持つ姿は注目の的になるに違いない!

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さらにゴス系のアイテムといえば、足元を着飾るタイツ&ニーハイ(税込3,240円~)も欠かせません。不思議の国のアリスをモチーフにしたチェック柄やトランプ柄のタイツなど、インパクト大の商品がたくさん。デザインから製造までエストレージャスさんが手掛けた完全オリジナル商品も数多く用意されています。

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沖縄伝統の紅型をゴシック調にした紅型タイツ、沖縄に生息するオオゴマダラ蝶をちりばめたニーハイなど、沖縄×ゴシックの新たなジャンルも開拓しているそうです。

 

ハロウィンのおすすめアイテムはこれ!

ハロウィンやクリスマスなど、初心者でも気軽に取り入れられるアイテムとして、上記3つのほかチョーカーやマスケラもおすすめとのこと。

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首に巻き付けるチョーカー(税込1,900円~)は無数のスタッズが非常にハードな印象を受けますが、付け心地は軽やかでフィット感があります。襟元の開いたトップスと合わせると首がすっきり見えて小顔効果も期待大。写真の他にもレースやリボン、革紐などさまざまな素材やデザインモチーフのものがあるので色々試してみると良さそうです。

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マスケラ(税込1,200円~)とはこちら。言わずと知れた身分素性を隠すマスクです。ヴェネツィアが発祥といわれる仮面舞踏会のマストアイテムですが、ハロウィンに使用するのも人気があります。いざ着けようとすると初めは照れてしまうものの、玉城店長いわく「ファッションは思い切りが大切」。自信を持って颯爽と被りましょう!

 

ゴシックファッションで撮影会を楽しむ!

衣装が決まったら特別な思い出を残してみませんか? 2階のスタジオスペースでは事前予約で気軽に写真撮影が楽しめます。人数は最大8名までOKなのでグループで申し込めばかなりお得に利用できると思います(料金など詳細はこちら)。

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メイク室完備、小道具や照明機材の貸出も無料。色々なシーンの背景布があるのでお洋服の雰囲気に合わせてアレンジできます。

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せっかくなので私たちも玉城店長をモデルに少しだけ撮影させていただきました。まずはロール状になっている背景布をセット。どのように撮影できるのか興味津々でシャッターを切るとこのような写真に。

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あれ?さっきまであんなに和やかに対応して下ったのに、玉城店長がなぜか笑ってくれなくなった…。実は、ゴス系ファッションの間では退廃的な雰囲気を守るためニコパチはNGだそうです。お人形のように一点を見詰めたり、伏し目がちに視線を落とすのがgood。決して機嫌が悪かったり愛想が悪かったりする訳ではありません。むしろ、通常ならメチャクチャ明るく楽しい店長です。

 

さらに沖縄発信のスペシャルアイテムを紹介!

タイツにドレスにコルセット…こうして見ると、年中暑い沖縄でゴシックファッションを貫くのはかなりハードに思えてきました。特に真夏は厳しそう…。玉城店長も感慨深げに頷きながら、思いを馳せている様子です。

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そんな状況でも活動を続けるエストレージャスさんでは、最近新たなゴス系ファッションを提案しています。その名もアジアンゴシック。沖縄を含むアジア特有の美的要素とゴシックを掛け合わせた新ジャンルです。写真の装飾ツノ(税込7,500円~)もオリジナルアイテムのひとつで、一点一点ハンドメイドで製作しています。

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先ほどのハット帽以上にインパクトがあり、一瞬でイメージを変えてくれるアイテムですよね。ピンでとめるだけなので、パーティー会場に到着してからでも変身可能なのが嬉しいです。

もうすこしお手軽に楽しみたい人には、税込380円~というプチプライスのミニ角も用意されています。ハロウィン仕様の衣装には似合うはず。小さなお子様に付けると小悪魔風でかわいい気がします。

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また、古来より魔除けとして沖縄の女性がいれていた「ハジチ」を模したシールタトゥー(税込600円)も変身グッズとしておすすめです。袖口からちらりと見える模様はさりげないお洒落。気付いた人はかなりのツウに違いありません。

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家族や友人と楽しむハロウィンやクリスマス。年に一度の素敵なパーティーを、いつもより少しゴージャスに、そして独創的に彩ってみてはいかがですか?

気さくなスタッフさんが多いので初めてゴス系に挑戦する人でも大丈夫。毎週木曜日と毎月第2土曜日はハット帽やアクセサリーを製作するワークショップも開催されていますので興味があればぜひ連絡を!


取材協力
Estrellas~エストレージャス~
[住所]沖縄県宜野湾市真栄原3丁目8−1(MAP)
[電話] 098-988-1884
[営業時間] 12:00 ~20:00※年末年始と台風以外は年中無休

 

ライター:ワードワークス沖縄 阿久津彩子
HP: http://okinawa-wordworks.jimdo.com/