2016.11.04

“沖縄ガールズビレッジ”とは?「新しいことを始めたい!」そんな女性に一歩踏み出す勇気をくれる場所


八重瀬町の緑豊かな畑の中に、ポツンとたたずむかわいらしい建物。ここが今回ご紹介する「沖縄ガールズビレッジ」です。沖縄ガールズビレッジの敷地内には、白と緑からなるカントリー調で、「はたけかふぇ」というカフェと、隣にはコミュニティースペースが併設されています。

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しかし、カフェはわかるとしても、コミュニティースペースって何のこと?そもそも「沖縄ガールズビレッジ」ってどんな場所?と、疑問はふくらむばかり。とにかく、まずは沖縄ガールズビレッジについて説明を聞きに行くことにしました。

 

「沖縄ガールズビレッジ」は女性の起業のサポートする場所

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わからないことは、作った方に聞くのが一番!

ということで、沖縄ガールズビレッジの代表岩渕裕子さんに、「沖縄ガールズビレッジとは何ぞや?」と伺いました。岩渕さんいわく、「何か新しいことを始めたい女性のための活動をサポートする場所です」とのこと。しかし、サポートって具体的にどんなもの?とイマイチピンと来ていない私に、岩渕さんは、ご自身の経歴を交えながら、とてもていねいに説明してくれました。

実は私、沖縄ガールズビレッジを立ち上げる前の約2年間、那覇にある女性の起業応援コミュニティ『沖縄ガールズスクエア』という場所で、女性起業のサポートをしていたんです

沖縄ガールズスクエアという場所は、起業する前段階の“何かを始めたい、やってみたい”と思っている女性のための相談窓口。そして、そのような思いを持つ女性同士を結び付ける交流の場であり、何か事業を始める前に、その“やりたいこと”を試せる施設。「そこには、特にママ世代で何か新しいことを始めてみたい、という方がとても多く訪ねてきました」と岩渕さんは言います。

出産などの理由で休職や退職をして自宅にいる間に手芸などのものづくりや料理などを始め、もっと手を広げたいと感じた女性たちがガールズスクエアの門をたたくそうです。「私の役割は、そのような女性たちと会話を重ねながら、やりたいことをより具体化して、起業にまで持っていくことでした

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ただし、コンサルタントや商工会とは異なる方法で、起業を勧めるそうです。

一人の主婦にとって、起業のための資金を用意したり、融資を受けたりするのはなかなか大変。それに、いざ起業してもその会社がうまくいくとは限らないし、融資を返済できないかもしれない。それではリスクが大きいしハードルが高すぎます。リスクを減らすためにも、まずは夢を同じように持ち、支え合える仲間を作ることが大切。そして事前準備のために、極力お金をかけずに事業を試せる場所を提供し、応援してくれるファンを一緒になって作っていくことが、サポーターの仕事です

沖縄ガールズスクエアでの活動を続けていく中で、岩渕さん自身も起業することに徐々に興味を持ち始めました。「私自身、もともと夢も希望もない人間で(笑)。そんな自分でも『女性の起業をサポートする』ことはもっとできるんじゃないかな、と感じたんです

かくして2015年、「女性の起業をサポートする女性起業家」が誕生し、その活動拠点として沖縄ガールズビレッジを作ることとなったのです。

 

設立資金はクラウドファンディング、建物はDIY。お金をかけずに起業する

岩渕さんの今までの経験が、この沖縄ガールズビレッジ設立に存分に活かされています。まず一つ目は設立資金。これにはクラウドファンディングを活用。クラウドファンディングの利点は資金調達という役割だけでなく、インターネットを通して自分のやりたいことが世の中のニーズと合っているのかを測れることと、想いに共感してくれる仲間(ファン)作りができることと岩渕さんは言います。

私はクラウドファンディングを60日間行って資金を募りましたが、その期間中常に情報を更新し、SNSなどで発信していました。そうすることで多くの人に自分のやりたいことが広められるし、事業をスタートする前からファンを増やしていける。もちろん、厳しいご意見もたくさんいただきましたが、それによって私の計画も常に改善し、ニーズを探っていけます」今では、岩渕さんの実体験を交えたクラウドファンディングの説明会を開催すると、多くの女性が聞きに来るそうです。

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次に活かされた岩渕さんの経験は、沖縄ガールズビレッジの建物を作ることでした。カフェとコミュニティースペースは、何と、どちらもほとんど岩渕さんの手作り!

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沖縄ガールズスクエアで、クDIYにはまっている女性のサポートをしたことがあったんです。それで自分もDIYが好きになって、その方の力を借りながら作りました」そうして、センス抜群でありながら、手作りの温もり溢れる空間が出来上がりました。

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気軽に訪れられるカフェで、リラックスしながら相談を

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沖縄ガールズビレッジには「はたけかふぇ。」というカフェがあります。ここではその名の通り、畑から獲れたばかりの新鮮なフルーツが使われたドリンクなどが楽しめます。

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こちらの「はちみつシークァーサースカッシュ」は、材料からほぼ手作り。もとも沖縄ガールズビレッジの建物は岩渕さんのご両親が所有している土地に建てられていて、同じ敷地内には畑や小さな養蜂箱もあります。そこで採れた果物や蜂蜜を使っているので新鮮そのもの!

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「はたけかふぇ。」は、カフェとしての役割はもちろんのこと、最初の相談窓口としての役割もあると、岩渕さんは言います。「カフェなら気軽に来られるし、来たついでにゆんたくもできる。もし何かやってみたいことや参加してみたいことがあれば、ゆっくりとお茶しながら話してもらえればうれしいです

話すことで自分の中のもやもやとしたものが整理できるし、特に女性は、話すだけでもすっきりするもの。このようなカフェの効果もあってか、徐々に沖縄ガールズビレッジの利用者は増えているようです。

 

「今できることを一緒に探す」まずは沖縄ガールズビレッジで始めてみよう

カフェの隣りのコミュニティースペースは、ワークショップの場所として使われています。特に週末ともなると、子どもと一緒に楽しめるクラフト教室などが開催され、賑やかな声で溢れます。

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当面は、八重瀬町を中心とした南部に住む方々の支援を中心に展開する予定だそうですが、他の場所に住んでいる方でも、臨機応変に対応していくそうです。

何かしてみたい」「何かしている人に参加したい」など、漠然とした思いでも大歓迎。もちろん、「これがしたい!けどやり方がわからない」という明確な夢を持っている方もぜひ!まずは気軽にカフェで一服しながら、岩渕さんとおしゃべりをしてみてください。ちょっとしたきっかけで、すぐにその「思い」や「」が、実現できるかもしれませんよ♪

 


【取材協力】
沖縄ガールズビレッジ・はたけかふぇ。
[住所]沖縄県島尻郡八重瀬町字仲座834-2(MAP)
[電話]080-1298-9628
[営業時間]10:00~16:00
[定休日]木曜日・土曜日・祝祭日・年末年始
※コミュニティースペースの利用は要相談

 

ライター:ワードワークス沖縄 仲濱淳
HP: http://okinawa-wordworks.jimdo.com/