2016.10.07

那覇市久米の新スポット「クニンダテラス」ってどんなところ? 学べて、遊べて、味わえる、一度は訪れるべき新名所!


皆さん、「クニンダテラス」にもう行きましたか?

那覇市久米にある「福州園」の隣に、2016年5月にできた話題のスポットです。今日ご紹介するのは、この「クニンダテラス」の楽しみ方。まだ行ったことのない方には王道な楽しみ方から、もう行った方には「そんなこともできるの!」という、ちょっとレアな情報まで、たっぷりお届けします。

img1

 

クニンダテラスのある久米エリアは、琉球王国の重要な都市だった!

那覇市の久米になぜクニンダテラスができたのか?まずその理由から、紐解いていきたいと思います。

この久米エリアは、琉球王国時代「久米村(クニンダ)」と呼ばれていました。特に14~16世紀の大貿易時代、久米村には冊封使(さっぽうし)という中国からの使者やその子孫が多く住み、王国を支えていました。そして久米村一帯は、琉球王国の貿易や外交の中心都市として栄え、多くの偉人を輩出していったそうです。

そのような久米村の歴史を「楽しみながら」学んでもらうため、さらに地域の交流の場として気軽に利用してもらうために、歴史展示室、レストラン、交流室からなる複合施設「クニンダテラス」が誕生しました。

 

子ども受け抜群!?楽しく学べる仕掛けが満載

img2

堅苦しい歴史を「楽しみながら」学ぶには工夫が必要。クニンダテラスの歴史展示室には、子どもでもゲーム感覚で学べる仕掛けが満載です。

img3

まず一つ目の仕掛けは、この展示室の中にある大きなテーブル。これはスゴロク台になっていて、琉球王国の歴史がわかるような道順になっています。

img4

受付でサイコロやコマを借りられるので、気軽にトライを!

img5

続いて、このタッチパネル。こちらでも、琉球王国の歴史をさまざまな側面から解説した情報が見られます。

  • img6
  • img7

タッチパネルのいいところは、簡単に拡大できること。久米村の古地図も、このように拡大できるので見やすい!このパネルからは様々な時代の情報が得られ、これだけで沖縄の歴史に詳しくなれます。

そして最後の仕掛けは「クイズラリー」。

  • img8
  • img9

用紙には、琉球王国の歴史にまつわるクイズが書かれています。そのクイズのヒントが施設内に隠されていて、探しながら施設を巡れるようになっているのです。

早速、一番左のクイズのヒントを探しに行ってみましょう。このクイズでは、シルエットの絵が何を示すのかを当てていきます。ヒントがなくても解けそうな問題ではありますが・・・。そこは気にせず、とにかくヒントを探しに行きましょう!

img10

歴史展示室の外にあるテラス席の地面に、何やらうっすらと光が差し込んでいるような・・・?そばを通ると、突然「ブヒ~!」という声が!これはもしかして、豚の鳴き声?どうやらこの光に秘密がありそうです。

img11

地面ではぼんやりとして見えづらかった光に手をかざすと、あらびっくり!くっきりと豚の形が浮かび上がってくるではありませんか。先ほどのクイズの正解がこれです!あの動物のシルエットは豚だったんですね~。このような光があと3か所あるのでぜひ探してみてくださいね。

次に、中央に書かれたクイズのヒントを探しに広場へ行ってみましょう。

img12

テラス席の前には大きな広場があり、隅の方には低い看板のようなものが設置されています。

img13

これは、一つ一つがかるた読み札になっていて、先ほどの用紙の中の歯抜けクイズの答えがこの中に書かれているようです。このかるたの内容は、中国から道徳書「六諭衍義(りくゆえんぎ)」を世に広めるために歌われた琉歌。久米出身で後に名護親方になった士族「程順則(ていじゅんそく)」という人が作ったとされています。

ついに最後のクイズのヒント探しへ!

先ほど、程順則(ていじゅんそく)という人にちなんだクイズが出ましたが、最後の問題はまさに、「久米村出身の偉人を当てよう」というもの。用紙に描かれたイラストの似顔絵と名前を一致させていきます。そして、このヒントはクニンダテラスの屋上庭園にあるとのこと。いざ、屋上庭園へ!

 

散歩にぴったり!緑豊かな屋上庭園

  • img14
  • img15

歴史展示室がある建物の上は丘になっていて、さまざまな木や花が植えられた庭園があります。緩やかなスロープを進むと、丘の上に到達。すると、道のサイドに小さな看板のようなものが!

img16

名護親方、程順則の似顔絵と説明書きを発見!他にも、那覇の道路の名前にもなっている「蔡温(さいおん)」など、全部で5つの偉人似顔絵が飾られています。これでクイズはコンプリート!

もちろんクイズだけでも楽しめますが、庭園をぜひ少し散歩してみてください。那覇の中心部とは思えないほどの緑豊かな風景が楽しめます。

img17

そして、道の奥に見えるガラス張りの建物は、森の中に佇む隠れ家といった雰囲気が素敵なカフェレストラン「GOOD FARMS KITCHEN」。カフェと聞いて侮るなかれ、しっかりとしたこだわりの料理が食べられるんです。

 

「GOOD FARMS KITCHEN」でこだわりの絶品ランチ

クニンダテラスにあるレストラン「GOOD FARMS KITCHEN(グッドファームズキッチン)」に入ってまず驚くのは、そのインテリア!大きな花のオブジェがいくつも飾られ、天井にはきらびやかなシャンデリア。庭園をイメージしているそうで、まるでグリム童話のようなメルヘンな世界が広がっています。

img18

img19

インテリアばかりに目を奪われてしまいそうですが、メインはなんといっても食事です。

この店の名前にもなっている「ファーム」とは、農場や牧場の意味。全国の厳選した農場や牧場の食材を使っていて、特に肉類にこだわりがあります。

「体にいいお肉を提供したい」という思いから、脂身が比較的少ない赤身の肉を多用。サシが多く入った柔らかい霜降り肉とは違い、肉の旨みをしっかりと感じられることが特徴です。

そんなGOOD FARMS KITCHEN一押しのランチが「ローストビーフ丼」。もちろん赤身の肉を使った本格的なローストビーフがたっぷり乗っていますが、値段は850円とリーズナブル。ランチならではのお得な一品です。

img20

卵の黄身と肉を絡めて、がっつり豪快に食べるのがおすすめ!

img21

new_kininda

ランチには、プラス200円でサラダビュッフェがつけられ、種類豊富なドリンク類はほとんどがテイクアウトできるので、お散歩途中に立ち寄ってドリンクだけの注文もOK。もちろん、美しい庭園を眺めながらのゆったりランチも最高!昼から夜までずっとオープンしているので、カフェタイムにもディナーにも使えるのが嬉しいですね。ワインの種類もとても豊富です。

img23

暑い時期には広場ではミスト噴射の仕掛けもあり、子どもたちに大人気。学べて遊べて、美味しいものも食べられるクニンダテラス。家族で、カップルで、もちろん一人でも楽しめる場所なので、ぜひ足を運んでみてくださいね。


【取材協力】
クニンダテラス
[住所]那覇市久米2-30-6(MAP

■歴史展示室
[営業時間]9:00~18:00
[定休日]水曜
[電話]098-943-6078(受付時間:9:00~18:00)
■カフェレストラン「GOOD FARMS KITCHEN
[営業時間]11:00~23:00
[電話]098-988-9789

ライター:ワードワークス沖縄 仲濱淳
HP: http://okinawa-wordworks.jimdo.com/

 

こちらの記事もいかがですか?