2016.09.15

学生の皆さん、学Pは「出なきゃ損!」学生を8年支えてきたキリ学・高崎教授が語る学Pをすすめる理由


県内の大学生が4カ月に渡って実践的にマーケティングを学ぶ、沖縄の名物インターンシップ・学P。特設サイトも盛り上がりを見せるべく、今年は学Pにゆかりのある人々へのインタビュー企画も実施中です!

第2弾となるインタビュー。今回お話を伺ったのは、沖縄キリスト教学院大学人文学部・高崎正名教授です。

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同校にて経営・経済のゼミを担当されている高崎教授。2008年から学Pに参加し始めた沖縄キリスト教学院大学の学生たちを、8年間ずっと1番近くで見守ってこられています。

学Pに本気で取り組み、別人のように成長していく学生たち。その姿から高崎教授が感じた「学Pが大学生に与える価値」について、存分に語っていただきました!!

 

高校生のときから学P参加を目標にしていた学生も

ー沖縄キリスト教学院大学は2008年から学Pに参加されていますよね。参加のきっかけを教えてください。

私のゼミが2006年に始まったのですが、最初に声をかけてきたのが3期生だったかな。「他大学の学生が”学P”というイベントをやっているけど、うちの学校は出られないのでしょうか?」と聞かれたんですよ。

ー学生たちからの自発的な提案だったんですね。

そうそう。僕はそもそも当時そんなインターンがあることを知らなくて、生徒には申し訳ないことをしました。それ以来毎年、高崎ゼミ生が中心になって学Pには参加しています。

学Pの定員は6~7名だけど、今ではゼミ生以外にも「やりたい!!」という生徒が続出しています。今年は13名かな。参加者が多いのは大変ですが、生徒たちが自分から何かをやりたいと言ってくれるのは素晴らしい。僕たち教員にとっては嬉しい悲鳴です(笑)。

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ー楽しそうなゼミ生や先輩の姿に感化されて、参加を希望する学生も多いかもしれませんね。

それに、学P自体の知名度と人気がとても上がっていますからね。ある年に、学P参加希望生たちにファミリーマート社員が「なんで学Pに参加したいのですか?」と聞いたんです。その質問に対して、ある生徒は「高校生のときに大学訪問をして、そこで学Pの存在を知りました。あのとき以来ずっと ”大学に行ったら学Pをやりたい” と思っていたんです」と答えていました。

ーすごい! 高校生の頃からの念願!

あれは感動しましたね。「学Pをやっていない大学には行かない」と言ってしまうくらい、学Pに強い思いを持っている高校生もいるんです。僕たちの大学でも辞めるわけにはいかないですよね(笑)。

 

楽しいだけでは終わらない学P。だからこそ「大学で1番大きな思い出」になることも

ー今年の学Pも、商品開発が終わりプロモーション企画の段階に入るなど参加学生たちの熱も上がってきていますね。

うちの学生も昨日集まっていましたよ。非常に盛り上がっているみたいですね。これからコマーシャルに出たり、いろんな場所で販促をしたり、表面的には楽しいことも多くなります。

でも、この学Pというプロジェクトは、そう簡単にはいかないんですよ……。

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ーと、言いますと……?

プロジェクト開始時は、大体の生徒が「よっしゃやるぞ!!」とやる気満々なんです。先生なんかそっちのけで、テンション高く最初の商品開発に取り組むんですね。

パンを作るのか、それともおむすびにするのか。ここでまずみんなの個性がぶつかって、意見がバラバラになるんです。商品づくりは、チームの不協和音が聞こえることも多い作業なんですよね。

そこで、初めて先生のところに相談にくる。そして私が「慌てることないよ、これまでの先輩もそうやってぶつかってきたから」と声をかける。これが毎年のパターンですね(笑)。

ー毎年恒例なんですね(笑)。

そう。そして、商品が決まってコマーシャルや販売企画をする段階になると、またみんなのテンションが上がってくるわけですよ。ここから「販売競争」が始まりますからね。

ーみんなの闘争心が燃え上がる場面ですね!

もう1番の盛り上がりどころですね。だから、学Pが終わる頃にはみんなグターっと燃え尽きるんです。もう誰も私に近寄ってこない(笑)。「しばらく先生の顔なんて見たくない」なんて聞こえてきそうな顔をしていますよ(笑)。

ー教授もお疲れさまですね……。

終了直後はそんな調子ですが、参加した学生の中には、学Pの思い出がとても強く残っています。卒業式が終わって、ゼミで打ち上げ会なんかをやるじゃないですか。そこでゼミ生たちが振り返る大学生活の話を聞いていると、学Pの話をする生徒が非常に多いんですよ。「学P、ほんとに楽しかったね。あの経験はすごかったね」って。

SONY DSC研究室の一角、卒業生たちとの思い出コーナー

ー確かになかなか出来ない経験ですよね。それに「学Pの仲間」って、単なる「大学の友達」とはちょっと違う感じがします。絆が深くなりそう。

チームの仲間はやっぱり特別ですよね。「チームで動く」「他校の学生と関わる」というインターンは、他にはなかなかありません。いろんな経験を積めるインターンであると同時に、男女関係なく同大学の仲間で力を合わせて他大学チームと競う「大学対抗のコンペ」のような面もありますよね。

ーそうなると、学生同士はもちろん先生方も燃えそうですね……!

教員が「よし、やるぞお前ら!!」と旗を振ると生徒はやる気をなくすので、あくまで裏のサポート役でね。それでも最初のほうは、販売期間に僕もついファミマに立ってお客さんに「いらっしゃーい」と声をかけてしまうこともありましたね(笑)。うちの他の先生も来ていたし、他の大学の先生もついついやっているんじゃないかな?(笑)

ーやっぱり先生方もしっかり燃えていらっしゃいますね!

 

学Pの経験が、学生の表情を、行動を、大きく変える

ー学Pに参加する前後で、学生たちに変化はありますか?

それはもう。やはり大きく違いますよ。まず表情が全然違う。

ーどんな表情になるのですか?

自信を持った、堂々とした顔になっている気がします。嫌々ではなく自発的に参加したプロジェクトをやり遂げて、自分で作った商品をお客さんに精一杯勧めて、コマーシャルにも出て(笑)。

商品開発から販売、マーケティングの知識を学ぶだけじゃなく即実践できるのが学Pの特徴です。他のインターンでは体験できないものが学Pには多くあって、その経験が学生たちの自信に繋がり、堂々とした顔に変わっているんですよね。それがはっきりとわかります。

SONY DSC過去に沖縄キリスト教学院大学が獲得した賞状やトロフィーの数々

ー確かに、経験できる幅はかなり広い気がします。

物を売る経験はアルバイトでもできます。でも、自分で作った物を自ら売って、消費者の反応まで見ることはそうそうできない。自分で作った物を誰かに喜んでもらえて、「これまた買いに来るよ」なんて言われたらやっぱり嬉しいですよね。その喜びを通して「仕事って面白いんだな」と、働くことに前向きになる学生もいます。

ー学生たちの仕事観にも、学Pの経験が影響を与えているんですね。

学Pを通してやりたい仕事が見つかる学生もいますからね。コマーシャル制作、商品開発、販売。商品の並べ方や、消費者からは目に見えない物流まで。様々な仕事のプロセスをプロのアドバイスを受けながら体験できるんだから、本当に貴重な機会ですよ。

僕に言わせれば、学生の皆さん、学Pは「やらなきゃ損!」ですよ。

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ライター:真崎睦美
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