―沖縄ファミマの商品は、沖縄仕様にローカライゼーションしている
巷でまことしやかに、ささやかれているこのウワサは、果たして本当なのか!?
我々は、 このような謎の情報を独自な視点で調査検証を行う“CSI非科学捜査班”(※C=勝手に S=商品を検証します I=私が)だ。類似の組織もあるようだが無関係である。このウワサに検証魂を激しく揺さぶられた我々は、ファミマ商品の謎を追求する特別チーム・ファミマ班を結成。個性豊かなエージェントを従え、あの手この手で、沖縄ファミマ商品をウォッチした。
早速、リサーチを開始したところ、「冷し麺」がリニューアルされているらしいとの情報をキャッチ!例年より早い梅雨明けで、夏まっしぐらの沖縄にピッタリだ。よし、コレだ!ターゲットは決まった!今回は、鋭い検証視点が光るコードネーム:マリンブルー知念岬に調査を依頼。頼んだぞ、マリンブルー知念岬!!
沖縄ファミマの「冷し麺」よ!オマエは一体、何が変わったんだ!?
マリンブルー知念岬、これよりミッションをスタートします!
調査開始早々、耳に入ったのは麺のコト。どうやら麺そのものが変わったらしい。そこで、冷し中華の新旧麺を入手し、その違いを比較検証することにした!
THE検証!注目は麺。従来品と比較してみよう!
検証File1:まずは、新麺を“ツンツン”だっ!
予想はしていたが、“ツンツン”しても特に変化はなく、全く手応えがない。だがこれは余裕の想定内だ!(と、己に言い聞かせ奮起!)
検証File2: 麺を1本ずつ見比べてみる!
(しばらく凝視)
んむ~っ。目視ではまったく相違点がわからない…。沖縄ファミマめ、いったい麺の何を変えたんだ?(ミッションが困難なホド、燃えてくるぜ!)
検証File3:さらに増量!麺を盛り付けて見比べてみる!
フムフム。なんだか新麺は全体的にモチッとフワッと盛り上がっている気が…。確かに麺の”雰囲気”が変わっている。私は違いのわかるマリンブルー知念岬!よし、トコトン解明してやるぞ。ネクスト チャレンジだっ!
検証File4:モチッと感!麺をビューンとしてみる!
プチン!!
おぉ、これだっ!勢いよく切れたのは従来品の旧麺のほうだ!これは“新麺のほうが伸びがある”ことが実証できた瞬間!まさにロンガー(longger)だ!つまり、モチっと感が増量したエビデンスである(おーっと失礼、エビデンスとは「証拠」という意味だ)!そして、モチっとかーらーの、ツルッとした麺のNO・DO・GO・SHI!
よぉし、これらの証拠を持って、沖縄ファミマ商品部にガサ入れだ!Go!
商品部から入手!「ココが違うよ!沖縄ファミマの冷し麺!」
というワケで、沖縄ファミマ商品部に突撃捜査を敢行。開発ファイルの入手に成功し、麺リニューアルのヒミツが徐々に明らかになってきた!
麺のヒミツ①「三層構造?」
複数の証言によると、極秘で工場に高額な製麺機を投入した模様。どうやら粉の配合にもヒミツがあるようだ。それを裏付けるメモがこちら。
モチモチ感を増加させるため…
①麺表面のでんぷん配合量を、自社比で5%アップ!
②麺の中心部に歯切れの良い生地を置き、その周りに粘りと弾力をプラスした生地を挟んだ三層仕立ての麺作りを再現!
したようだ。三層仕立ての生麺とは!!沖縄ファミマ、仕掛けてきましたね!(ニヤリ)
麺のヒミツ②「こだわったのは“密度”らしい 」
また麺作りに真空ミキサーを使ったのも特徴のひとつにあげられる。どうやら生地内の空気を押し出すことを目的に導入されたもので、これは小麦やでんぷんの密度、つまり生地全体に高い空気密度の維持を目指したもの。これが、コシのある麺を生み出したヒミツのようだ。
な…なんと!細やかな!そして、手の込んだ仕事をしているのだ~!!!
ココが驚き!沖縄ファミマだけの「限定◯◯」!
今回の突撃捜査により、麺以外のバージョンアップがあることや、まさかの全国ファミマとの商品の相違点もイロイロ情報入手ができたのだ!
まずは冷し中華のトッピング。チャーシューは、従来よりも1枚1枚が大きくて厚切りに!余分な脂を除き、香ばしい焼き目を入れているようだ。そして玉子はなんと「味玉」に!!!これはウレシいぞ~!また、じつは刻みハムは沖縄限定バージョンらしく、全国版の冷し中華は蒸し鶏がトッピングされている。
じつは“アレ”も沖縄限定だった! !
じつは今回、何よりも驚いたのは、つゆ!沖縄県民好みテイストへと静かに改変されていたのだ!かつお風味の増量やシークヮーサー果汁を取り入れるなど、沖縄県民に慣れ親しんだ“日常の味”を目指した細かい芸と、その心意気が嬉しい!では、その詳細をまとめたので公開しよう。
■そばつゆ
従来品よりもやや醤油感を押さえ、かつお節の風味アップを図るために、かつお節は二段仕込みを採用!結果、かつおの香りが自社比1.2倍増というスコアを記録している!またセットされた「ほぐし水」の水分量さえも計算に入れ、味の調整をしているのにも驚かされた。
■冷し中華のつゆ
つゆ単体でも沖縄らしさを感じさせることを目指し、低濃縮の鶏がらスープにシークヮーサー果汁と、隠し味にごま油を投入し、バージョンアップ。心地よい酸味と、コクのあるごま風味があとをひく味わいに仕上がっている。
こうして、冷し麺の謎は解明された!
果敢な検証調査と、体を張った突撃捜査で、沖縄ファミマの冷し麺にまつわるウワサを解明することができた。
高温多湿の厳しい沖縄の環境条件のなか、“粉の管理”という大きな壁を乗り越え、思い切って工場に製麺機を導入して、自社開発の生麺を誕生させたそうだ。商品は 2015年6月9日から店頭ですでに販売され、変更前の2倍近い売上だという。
消費者が、無意識にこの違いを感じているとしたら、すごいことだ。
それでは、ボスに報告しよう。次のミッションも楽しみだ。
<冷し麺まとめ>
・沖縄ファミマの冷し麺は沖縄仕様になっていた。
・モチモチ、喉越しを極めた生麺!
・具も沖縄アレンジでグレードアップ!
・細かな配慮!県民嗜好を極めたオリジナルつゆ!
■石臼挽きそば粉ざるそば 330円(税込)
■冷し中華 460円(税込)
<おことわり>
CSI非科学捜査ファミマ班はフィクションです。実在の人物や海外ドラマ、団体などとは関係ありません (笑)