8月も中旬になり、旧盆が近づいてきました!
お盆といえば、お仏壇のある家を回ってご先祖様にウートートー(仏壇に手を合わせて拝むこと)、久しぶりに会う家族や親戚と団欒を楽しむ大切な時間です。
しかし昨今のコロナ禍の中「今年は大勢集まらず、小さなお盆にしよう」という流れもあります。
今年はいつものお盆よりも少し寂しくなりそう…。そんな時こそ、お仏壇にお供えするお料理やお菓子にこだわりをプラス!沖縄の良いモノで、ご先祖様をお迎えしませんか?
ファミマが自信を持ってオススメするのは県内外で絶大な人気を誇る“オハコルテ”の「ヒラミーレモンケーキ」です。厳選された旬の果物を使用した宝石のようなタルトが有名なオハコルテですが、日持ちするヒラミーレモンケーキは、お供えしても違和感のないビジュアル、かつ、食べても美味しいので、お子様もご年配の方も大喜び!ご先祖様にも自信をもってオススメできます。
ファミマでオハコルテの商品を取り扱うのは初ということで、企画を立ち上げた沖縄ファミリーマート商品本部の稲福 直哉さんと、オハコルテを運営するチョーイチョーク株式会社・豊田 規秀社長の対談をお届けします。
沖縄に眠る潜在的な価値を最大限に引き出すオハコルテの商品に惚れた!
ーー 今回、オハコルテの商品を扱うことになったきっかけを教えてください。
- 稲福さん
豊田社長とは交流があり、以前から商品開発に対する姿勢や、店舗づくり、そしてもちろん商品の素晴らしさに対して、ずっとリスペクトの気持ちがありました。
- 豊田さん
そう言ってもらえると嬉しいです!
- 稲福さん
私は県外からのお客様にもオハコルテを推しているファンなので、豊田社長といつか一緒にお仕事できたら良いなと考えていました。今回の旧盆企画は私の肝いりです。取り扱わせていただくヒラミーレモンケーキに関して、商品はもちろんストーリーが素晴らしいので、その話は豊田社長、よろしくお願いします。
- 豊田さん
稲福さんご紹介ありがとうございます。ヒラミーレモンケーキは、私たちが作る商品の中でも特に「沖縄の素材を使って、沖縄の日常に溶け込むお菓子」を意識して作りました。
- 豊田さん
沖縄には昔からレモンケーキが旧盆や清明祭に備えられる定番のお菓子として根付いていますよね?県外出身の私は、仏壇の前に和菓子ではなく洋風のレモンケーキが備えられている風景に、少なからず衝撃を受けました。
- 豊田さん
私たちも沖縄の生活や文化に取り入れられるお菓子づくりをしたいと考え、仏壇に供えられたレモンケーキからヒントを得て、オハコルテらしさを残しながらアップデート、ヒラミーレモンケーキが誕生しました。生地とアイシングに沖縄県産のシークヮーサーを混ぜ込んでいて、ふんわりとした生地、酸味と香り、そしてシャリっとしたアイシングの食感を楽しめるお菓子に仕上げました。
- 稲福さん
そのシークヮーサーにも秘密があると伺いました。
- 豊田さん
はい、シークヮーサーの加工業者から、商品にならない部分を活用できないかと相談された経緯もあり、ヒラミーレモンケーキに使っているシークヮーサーは、果汁ではなく、果汁を絞って濾した際に出る「余りもの」を使用しています。
- 豊田さん
シークヮーサー加工業者ではこの“残さ”と呼ばれる大量の余りものを、お金を払って捨てていたそうです。今まで不要とされていた残さを使用したことで、ヒラミーレモンケーキはシークヮーサーの良質な香りと酸味を程よく感じられる満足のいく商品に仕上がりました。
- 稲福さん
捨てられていたものを活かして、沖縄に眠っている潜在的な価値を最大限に活かしていると思います。私はその商品力に惚れ込みました!
大宜味のシークヮーサー農家を訪ね、感じた使命
- 稲福さん
豊田社長はヒラミーレモンケーキのシークヮーサーを生産している農家さんにも会いに行ったとお聞きしました。
- 豊田さん
はい、私はお菓子に使用する素材がどんな環境で生産されているか、できるだけ確認したいと思っています。大宜味の農家さんが丹精込めて作っているシークヮーサーを見て、私たちの商品にさらに自信を持ちましたが、同時に生産農家さんが抱える課題にも直面しました。
ーー シークヮーサー農家の経営は苦しくなっているという話を耳にしたことがあります。
- 豊田さん
そうですね。一時期のブームの時には1kgあたり約500円で出荷されていたシークヮーサーが、今は140円程度と相場がかなり下がっています。利益が出ない農家を子ども達に継がせることはできないという声や、収穫の際に人出が足りないけれど雇えないという農家さんの苦悩を伺いました。
- 豊田さん
私たちも沖縄県産のシークヮーサーを使わせてもらっている以上、関係ないことではありません。商品を通してシークヮーサーの価値を広く知ってもらうことが使命だと感じました。
- 稲福さん
その話に、私も強く共感しました。沖縄ファミリーマートでは「沖縄元気生活応援企画」というコンセプトを掲げていますが、県内328店舗(2020年8月1日現在)でオハコルテの商品を展開することで、私たちも沖縄の農家さんを応援したいと考えています。
- 稲福さん
オハコルテは那覇・浦添を中心とした南部地域の方には有名ですが、中北部・離島にはまだ知らない人も多いのでは。ファミマがオハコルテの商品とストーリーを届ける一つの窓口になれると嬉しいです。
レシピは一般公開
みんながヒラミーレモンケーキを作るようになったら面白い
ーー ヒラミーレモンケーキを作る時にはどんな苦労がありましたか?
- 豊田さん
オハコルテの商品はタルト1つにしても試行錯誤を繰り返し、ボツになった商品も多いのですが、ヒラミーレモンケーキは試作1回目でほぼOKになりました。沖縄出身のパティシエの子が試作を作って、私が食べて「うん、OK」という感じで、スムーズに商品化できました。
- 豊田さん
そのくらい、この商品は「伝わる」強さを持っていると思っています。商品開発に苦労はしなかったですが、売れるまでには結構時間がかかりましたね…。ただ商品がもつ力を信じていたので、じっくり育てていこうと思っていました。
ーー 今では沖縄のお土産として空港で買っていく方を良く見ます。新定番となりつつあるヒラミーレモンケーキですが、今後の展開についてお聞かせください。
- 豊田さん
実はヒラミーレモンケーキのレシピは意図的に一般公開しています。例えば「ヒラミーレモンケーキ」という商標をとれば、オハコルテが独占的に作れるようになりますよね?しかし、私はこのお菓子は自社で囲い込むものではなく、沖縄の日常でみんなが作るお菓子になってほしいと考えています。
- 豊田さん
みんなが作れば原料であるシークヮーサーの需要も高まり、農家さんに還元できるのではないか。その方が、商品の売り上げで私たちが利益を得るよりも、もっと大切な付加価値が生まれ、新しい沖縄の食文化になれたら面白いなと考えています。
- 稲福さん
企業秘密であるレシピを公開していることに私も最初は驚きましたが、己の利益だけを追わず、広い視野を持ちながら商品を作られていて本当に素晴らしいですし、ファミマの理念にも通じるところがあります。今回の企画で少しでも多くの県民にオハコルテのヒラミーレモンケーキを食べていただきたいです。
- 豊田さん
今回の企画はファミマさんの力をお借りしてどこまで広がるか、私たちにとってもチャレンジです。この取り組みをきっかけに何かまた一緒にお仕事させてもらえると嬉しいですね。
- 稲福さん
実はもうすでに企画したいことがありますので、ぜひこの後打ち合わせしましょう!
ーー 今後の動きもとても楽しみですね!2人のお話を聞いて私もワクワクしました。そして、ずっとヒラミーレモンケーキの話を聞いていたので早く食べたくてうずうずしています(笑)!
今回はお忙しい中、リモートでのご対談、ありがとうございました!
ヒラミーレモンケーキは、通常常温ですが、ちょっと冷やしたり温めたりして食べてもGOOD!ライター翁長も取材後すぐに買って食べましたよ。開発秘話を聞いて食べるとまたいつもより美味しい~♡
ヒラミーレモンケーキの予約は、県内ファミリーマート全店で2020年8月4日(火)より受付開始しています!数量限定なので、早めにファミマへGO~♪
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