沖縄ラーメンブームを作った名店「通堂」のレンジ調理麺が1/22（火）より販売開始！開発者の想いを感じてより美味しく頂こう！

写真左から、通堂 高江洲さん、通堂 中村さん、通堂 金城社長、沖縄ファミマ商品開発部 渡邊、みなと食品 玉寄さん

沖縄にラーメンを根付かせようと2002年8月から『琉球新麺 通堂（とんどう）』を掲げて早16年。

博多ラーメンをベースにした、パンチのあるこってり豚骨の「おとこ味」と、カツオが効いてコーレーグースが合うような、塩ラーメンの「おんな味」の二枚看板で、沖縄ラーメン界のパイオニアとして今なお業界を牽引し続けている名店です。

地元の人はもとより、海外からの観光客もその味を求めて足を運び、連日大盛況。台湾を初めとした海外展開にも積極的です。
創業当初の志である沖縄にご当地ラーメンを根付かせるという想いは誰の目に見ても達成したように思えますが、代表の金城良次さんは「ここから本当の仕事が始まる。進化を続けないといけない」と未来を見つめて話します。

舌触りの良い細麺に絡み合う、コクのあるこってり豚骨スープとこだわりの具材…。無性に食べたくなる時がありますよね。そんなあなたに朗報です！

なんと、今回お店の味に近づけた「通堂監修 おとこ味らぁめん・おんな味らぁめん」を1月22日(火)より、沖縄ファミリーマート全店にて期間限定で発売することとなりました！
そこで発売に先駆け、関係者の方々に開発秘話や、おすすめの食べ方などをインタビュー致しました。
発売に至るまでの、大人たちの熱を感じてもらいたいと思います！

 コンビニで味わえる「通堂」の味を追求！

─ 通堂さんと沖縄ファミマは、過去にカップ麺（インスタント麺）でのコラボレーションを実現していますが、反響はいかがでしたか？　（2004年4月に「通堂 おとこ味」、同年10月「通堂 おんな味」、2005年には「通堂 おとこ味・おんな味」をリニューアルし発売）

沖縄ファミマ 渡邊
ありがたいことに予想を超える売れ行きで在庫が足りなくなってしまい、当時製造していた本土の工場は、緊急で追加生産するなど大変でした。

通堂 中村
カップ麺が発売された最初の週末の店舗へのご来店が凄くて、オープン前から30分の行列ができていました。それが閉店の夜中1時まで途切れなくて…。カップ麺を持ってきて食べ比べしているお客様もいましたね。

『琉球新麺 通堂』 中村 統括マネージャー

通堂 金城
大々的に売り場を作って自分の顔も出ていたので、近所のファミマさんに入りづらかったですよ(笑)今回の監修コラボのお話が来た時は、また一緒に仕事ができるんだと嬉しかったです。

─ 今回のコラボ商品は‘コンビニラーメン’ですが、カップ麺と比べた開発の難しさはどこにありましたか。

通堂 中村
麺の加減ですね。お店では茹で立てを提供しますけど、コンビニのラーメンは最後にレンジアップをして仕上げる。この2段階の調理法で一番良い状態で出せる麺作りが難しかったです。

通堂 金城
ラーメン屋からしたら、こういう過程での仕上げ方は分からないからね。調理麺とカップ麺は全くの別物ですけど、どっちも麺で悩んだと思います。

『琉球新麺 通堂』 金城社長

みなと食品 玉寄
開発当初は、麺がスープを吸い過ぎて、にゅうめんのようになってしまって。スープをゼラチンである程度固めることで、麺の余分な水分の吸収を抑え、歯ごたえを再現することができました。

通堂 中村
店舗では、麺・スープ・具材に一度に熱を入れることがないですから。開発の中では、具材が温まりすぎてネギ油が出てしまったり、半熟卵が完熟卵になってしまったりと、コンビニラーメンの難しさを感じましたね。

─ この苦労を聞くと、パッケージに記されているレンジのワット数と温め時間は忠実に守らなければ！という気持ちになります。スープの開発はいかがでしたか？

渾身の商品を産み出した開発チームの面々

通堂 金城
試行錯誤しすぎると、途中から何が正解か分からなくなってしまうんですよ。工夫しては原点に帰り、また工夫しては原点に帰り…これの繰り返しでした。スープは足し算をしすぎると味がボヤけてしまうので『すき間』を作ることが大事。何度食べても飽きないような味にするために、引き算も意識しています。

通堂 中村
30パターンのスープを作って、その組み合わせをどんどん試していきました。
電卓と計量カップを駆使して、調理というよりかは実験。『ABC-1』や『A-2-2』のような、自分しか分からない羅列が増えていって、完全にその瞬間は理系でしたね。みなさん苦労したと話していますが、僕は楽しかったです(笑)

沖縄ファミマ 渡邊
素材はコンビニ流通の品質管理の基準に沿ったものを使わないといけないので、その中で再現することの大変さもありました。

─ まさしく、通堂と沖縄ファミマ、みなと食品の力が結集して生み出された商品ですね。

通堂 高江洲
開発をずっとそばで見ていて、全員向かっている方向が一緒なんだと感じました。一心不乱にひとつのゴールに向かっていく姿は、凄みすらありましたね。

『琉球新麺 通堂』 高江洲さん

通堂 金城
とにかく、期待して手に取ってくれたお客様をガッカリさせることだけはしたくないという想いでした。通堂の味に近づけることも大事ですが、まずは美味しいラーメンを作ること。今回の商品は、みんなで作った子どものようなものです。

みなと食品 玉寄
改良と試食のラリーを何度も重ねていって、一歩一歩階段を昇っていくような感覚でした。ラーメン職人の腕や手に残る男らしい歴戦の傷跡を見ると…本当に尊敬します。

みなと食品 玉寄さん

お店では味わえない“味変”を楽しもう！

─それぞれ、みなさんのおすすめの食べ方はありますか？

通堂 金城
（即答で）カレー粉です。実はお店でも、まかないでカレー粉を入れたりするんです。半分食べたところで投入してもらって、味の変化で2度楽しんでもらえれば。

通堂 金城
辛味は合いますよね。一味もおすすめです。七味じゃなくて一味！

通堂 中村
それで言うと食べるラー油も合いそうですよね。

みなと食品 玉寄
トッピングで付属しているゴマを途中で入れるとさらに美味しいですよ。

─ みなさんどんどん出てきますね！店内にはたくさん相性の良いトッピングがあるでしょうし、手に取るお客様にもプラスの楽しみ方を味わってもらいたいですよね。…沖縄ファミマの渡邊さんはどうですか？

沖縄ファミリーマート 渡邊さん

沖縄ファミマ 渡邊
私は正直言うと…まずはそのまま食べてもらいたい！それもレンジアップしてすぐのものを召し上がって欲しい！それだけこだわった繊細な味です。

─ 想いが溢れていますね(笑)まず1杯目はスタンダードに、2杯目からアレンジを加えると良いかもしれませんね。

もうひとつの「通堂」が生み出す笑顔が見たい！

─ それでは、最後にこれから商品を手にするみなさんにメッセージをお願いします！

通堂 中村
美味しいものが出来ました。これもまたひとつの『通堂』だと思って、楽しんでもらえたらなぁと思います！



通堂 高江洲
なかなか店舗に来られない北部や離島のお客様から、よくお店を出せないかという声を頂いています。そちらのエリアにも置いて頂けるので、お待たせしましたという気持ちです。ぜひ楽しみにしてください。

沖縄ファミマ 渡邊
このラーメンで、身体を温めほっこりしてもらって、明日の活力に繋げてもらえたらと思っています。

みなと食品 玉寄
今回、『通堂』という難しい山に登らせてもらいました。みんなで協力して作った一杯です。喜んで頂けると嬉しいです。

─ それでは金城社長、お願いします。

通堂 金城
なにより、たくさんの人の笑顔が見たいですよね。これに尽きます。『美味しい』って言いながら両手で丼を持ってスープをすすっている姿に出会いたい。今回の商品は本当にみんなで頑張りました。ここからがスタートです、どうぞお召し上がりください。



笑い声も溢れる賑やかな雰囲気の中、プライドをにじませる熱い想いを話してもらいました。
販売に至るまでのストーリーも、ひと波もふた波もあるものでしたね。
『通堂』の調理麺は、沖縄本島・離島の沖縄ファミリーマート全店326店舗（2019年1月18日時点）で販売されます。
まさしく、この期間は『“通堂”ファミリーマート店』として沖縄中に大展開！
沖縄に喜ばれる美味しいラーメンがここに登場。通堂と沖縄ファミマは進化の手を緩めません！

取材・記事：ナガハマヒロキ
撮影：Ryo Sunagawa