2017.08.23

7大学総勢63人の大学生が沖縄を食で盛り上げる!学P沖縄リーグ 2017がスタート!


今年も県内大学の学生が、オリジナル商品の開発と販売で凌ぎを削る「学P沖縄リーグ 2017」が開幕、去る7月28日(金)に、沖縄ファミリーマート本社にて開講式が行われました。

学生と企業がタッグを組んで展開する実践的なインターンシッププログラムとして2007年に始まった学Pも今回で11回目、経験者は500名を超えます。
今年もFRESHな大学生同士の熱い戦いをレポートしていきますよ〜!

今回は、琉球大学、沖縄大学、沖縄国際大学、名桜大学、沖縄キリスト教学院大学、沖縄県立芸術大学、沖縄女子短期大学の7大学総勢63人の大学生が参加しています。
7月に商品開発、9月に販売促進が行われ、10月10日(火)〜10月23日(月)に県内の沖縄ファミリーマート店舗にて学生が開発した商品が販売されます。

各大学の決意表明はこちら

今年のテーマは「沖縄元気応援団」
沖縄ファミリーマートが学生を応援し、学生はお客様を応援する。そんな沖縄全体が元気になるような商品開発に期待が懸けられます。

開講式の様子

早速、第1回目の商品開発会議がスタート。この日の課題は「コンセプトシートの確認」と「学生が作ったサンプルの試食」です。
開発する商品のジャンルは、それぞれ以下の通り。

弁当」…沖縄大学、名桜大学、琉球大学
おむすび」…沖縄女子短期大学
パン」…沖縄県立芸術大学
デザート」沖縄キリスト教学院大学、沖縄国際大学

商品開発の基礎となるコンセプトシートには、対象となるターゲットや時間帯、マーケットの競合状況と商品の差別化ポイントまで、事細かに書きこまれています。
このシートの重要性について、同社商品部の稲福氏はこう話します。

「複数の人数で作っているので、いろんな意見が出て方向性がズレて来たりします。その時に立ち戻るのがコンセプトシートなので、ここの確認には時間を掛けて下さい。商品の出来・不出来はここにかかっていると言っても過言ではないです!」

コンセプトを基に学生が作ったサンプルを、沖縄ファミリーマートとその製造工場担当者と共に試食します。開発のポイントは、味と価格だけではなく、作った状態を保てる仕様になっているか、品質は維持できるか、物流や陳列に適しているか…などたくさんの要素があります。理想と現実をすり合わせる試行錯誤が始まりました。

学P沖縄リーグ 2017

「ひとつの商品に、商品担当・製造元・包材メーカー・物流など、色々な職種の人が関わるのを知ってもらいたい。この『学P沖縄リーグ2017』が終わることには知識量も相当なものになっていて、仕事に対する想いもきっと変わると思いますよ」(稲福氏)

そして迎えた第2回目の会議では、製造担当者が前回の会議の結果を商品に近い形で仕上げてきました。まだまだ未完成品とはいえ、店頭に並んでいる商品さながらの仕上がりに、一気にボルテージが高まる学生たちに聞いてみました!

琉球大学 伊波衿奈さん
カテゴリー:弁当

「コンセプトが『遊び心』ですが、現在の案では現実的には難しいようでこの案は一旦ストップとなりました。妥協点を上手く見つけながら他と差別化を図っていきたいです。最初は意見を出すことを遠慮していたメンバーからも声が出始めて良いムードです!」

沖縄大学 當間かなえさん
カテゴリー:弁当

「想像以上の試作品が上がってきました!案1の仕上りは120%とも言えます!あとはそこに物語やコンセプトを固めていければと思っています。もう一方の案2は、女性受けを狙うか男女ともにターゲットとするか悩みどころです。後輩メンバーからはもっと遠慮しないで意見を言って欲しいなと思っています」

沖縄国際大学 平良大空さん
カテゴリー:デザート

「検討中の案は素材の味を出していきたいが、極端に主張したら全体のバランスが悪くなってしまう。バランスや層の数を変えてパターンを試したいです。進捗はまだまだ10%くらいです。」

名桜大学 幸地亮介さん
カテゴリー:弁当

「僕らの試作では、メインとなる具材の重量は160gだったのですが、予算を鑑みて作成してみると40gになってメンバー一同ざわつきました(笑)味は文句ないのですが、容器や食材でコストを同時に考えないといけません。別素材を使った弁当はありきたりなものになってしまいそうなので、ソースで差別化ができたらと思っています。」

沖縄キリスト教学院大学 大嶺ひかりさん
カテゴリー:デザート

「表面の仕上り部分にはこだわっていたので、これが再現されたのにはチーム一同喜んでいます!別案の方はやりとりに行き違いがあり、共有がうまくいかなかった面がありました。次回に向けて味の改良を進めていきたいです」

沖縄県立芸術大学 古波津京華さん
カテゴリー:パン

「案1は開発のパンメーカーさんが、先方提案のものも含め3パターンも作って下さいました。メンバーそれぞれが重要としている点にバラつきがあるので、優先順を共有する必要が出てきました。みんなものおじせずに意見をどんどん伝えてくれるので、チームの雰囲気は良いです!」

沖縄女子短期大学リーダー 池原里奈さん
カテゴリー:おむすび

「案1は70%くらいまで仕上がっている感じです。案2は料理の実現が技術的に難しいことと、個性的なものを考案していた容器がラベルが貼りにくかったり陳列が難しかったりと課題は多いです。ただ、味には手応えありです!」

どのチームもまさに試行錯誤!毎回とても貴重な体験になっているのではないでしょうか?
開発はまだまだ始まったばかり。商品そのもののことだけでなく、このインターンシップを通して、大学生の皆さんがどのような成長を見せるのかにも注目しながら、レポートしていきたいと思います。お楽しみに!